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zoom RSS <「沖縄ヘイト」言説を問う>(6) 東大大学院教授・高橋哲哉さん(60)

<<   作成日時 : 2017/02/16 13:37   >>

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【社会】
<「沖縄ヘイト」言説を問う>(6) 東大大学院教授・高橋哲哉さん(60)
東京新聞2017年2月10日 朝刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017021002000125.html


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 沖縄に対するヘイトスピーチにはふたつの側面がある。ひとつは在日韓国・朝鮮人らに対するのと同じマイノリティーへの差別。もうひとつは基地反対運動への政治的攻撃だ。

 もともと独立国だった沖縄は、明治初期に日本に併合された。異民族という点では在日韓国・朝鮮人と同じで、さまざまな差別にあってきた。そうした歴史的な差別を克服できていない。

 一方で、一九九五年の米兵による少女暴行事件以降、米軍普天間飛行場の辺野古移設計画が持ち上がり、基地反対運動が持続的に行われるようになると、次第に本土では反発が起きてくる。粘り強い反対運動に業を煮やした安倍政権は、沖縄の民意を無視して辺野古新基地をつくろうとしているが、沖縄は県を挙げて抵抗している。これを快く思わない人に、国策にいつまでも抵抗する者は厄介者、非国民だという意識が生まれ、沖縄ヘイトにつながっている。

 もうひとつ大事なのは、沖縄ヘイトに対して眉をひそめている本土の人にも、沖縄に対する加害責任があるということ。有権者の99%を占める本土の人間が日米安保体制を支持し、その負担とリスクを沖縄に押しつけている。その構造自体が差別だ。

 フェイクニュース(虚偽情報で作られたニュース)やヘイトスピーチがまん延する状況は深刻だ。トランプ現象を生んだ米国もそうだし、欧州でも極右が台頭して排外的な考えが広がっている。

 国内では、東西の大都市の首長が乱暴な発言をして、批判されても、「本音では、みな感じているんじゃないか」と居直ることもあった。ネット上では、かつては表だって言えなかった差別的考えが発信されるようになり、ついに放送にまで登場してしまった。

 ネット上にあふれる偽情報には、自分を肯定してくれる、都合のいい情報がある。そうした情報に進んでだまされてしまう人がいる。でも、事実はあくまで事実。情報の真偽を見分ける力を身に付けなくてはいけない。

 人権、平等は建前で自分第一、自国第一という社会になってきている。強者が弱者を踏みつぶすような流れに抗して、人には尊厳があり、互いに対等な存在として尊重し合わなければならないという考えを、鍛え直さなければならない。 =おわり

 <たかはし・てつや> 1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は哲学。著作に「沖縄の米軍基地 『県外移設』を考える」「犠牲のシステム 福島・沖縄」など。

【本音のコラム】
沖縄「理解」の本気度  佐藤 優(作家・外務省主任分析官)
東京新聞2017年1月27日



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【書評】
沖縄VS.安倍政権 宮里政玄 著(高文研・1620円)
東京新聞2017年1月22日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2017012202000171.html


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◆対米自立で築く要塞

「沖縄VS.安倍政権 沖縄はどうすべきか」 宮里政玄著(高文研 1,620円税込)


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沖縄はどうすべきか 宮里政玄 高文研発行年月:2016年12月 ページ数:127p サイズ:単行本


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商品基本情報
発売日: 2016年12月15日頃
著者/編集: 宮里政玄
出版社: 高文研
サイズ: 単行本
ページ数: 127p
ISBNコード: 9784874986080

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
再び沖縄を戦場にしないため、沖縄の未来を切り拓くため、安倍政権に対する積極的「反対」の姿勢の継続を説く!

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 転換期の沖縄問題
辺野古新基地反対運動の高まり
日米の沖縄少数民族論
在沖海兵隊の抑止力
安倍政権の安全保障政策
第2章 中国の台頭とソフト・パワー
パワー・シフト論
中国の夢
米中で世界を仕切る「G2」体制樹立の挫折
世界戦略の転換ーAIIBとシルクロードの経済構想
中国のソフト・パワー
第3章 アメリカの対中政策と安倍外交
アメリカのアジア・太平洋リバランス
安倍外交/アメリカの対日、対韓政策
リバランス政策と安倍外交の非整合性
第4章 沖縄の現状
自己決定権の主張
辺野古埋め立て承認取り消しと裁判
国・県の和解提案
強硬政策への転換
日米の共同訓練と自衛隊の「南西シフト」
結論ー沖縄はどうすべきか

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
宮里政玄(ミヤザトセイゲン)
1931年、沖縄県今帰仁村に生まれる。専門は、アメリカ外交史、日米関係。琉球大学教授、国際大学教授、獨協大学教授を経て、現在、沖縄対外問題研究会顧問を務める。著書:『日米関係と沖縄1945-1972』(岩波書店2000年“第29回伊波普猷賞”)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

[評者]田仲康博=国際基督教大教授

 かつて沖縄の反基地運動の敵手は米軍であり米政府であった。しかし、ここにきて状況は大きく変わりつつある。本書のタイトルが端的に示しているように、いま沖縄の怒りと抗議の矛先が向けられているのは、アメリカではなく、むしろ日本政府の方なのである。

 宮里は、安倍政権の外交政策がアジア情勢の変化とそれに起因する米中関係の深まりに追いついていないことを指摘する。中国の台頭に対して従来のタカ派的な戦術では対処しきれなくなったアメリカは、経済や軍事の面で中国との関係を強化する方向に政策を転換した。

 その傍らで安倍政権は未(いま)だに中国脅威論に基づいて沖縄の要塞(ようさい)化を押し進めている。宮里は、日本政府が基地強化の理由にあげる海兵隊の抑止力や沖縄の地理的優位性には根拠がないと具体例をあげて批判する。そもそも海兵隊は日本防衛のために駐留しているのではないのだ。

 安倍政権の頑迷さは、じつは計算されたものではないのだろうか。この点において、対米追従と批判されがちな安倍政権にはむしろ「対米自立」の傾向があるとする宮里の指摘は重要なものだ。沖縄における自衛隊の前景化が彼の説を裏づけている。

 新基地建設に反対する沖縄の人々が相対しているのは沖縄防衛局や機動隊員であり、その背後にいる安倍政権なのだ。
 
<みやざと・せいげん> 1931年生まれ。政治学者。著書『日米関係と沖縄』など。

◆もう1冊
 
 佐藤優著『沖縄と差別』(金曜日)。沖縄に対する差別が背景にあるとの視点で新基地建設問題の本質に迫る論集。

「沖縄と差別」 佐藤優著(金曜日 2,268円税込)


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佐藤優 金曜日発行年月:2016年07月 ページ数:318p サイズ:単行本 ISBN:978486


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商品基本情報
発売日: 2016年07月12日頃
著者/編集: 佐藤優
出版社: 金曜日
サイズ: 単行本
ページ数: 318p
ISBNコード: 9784865720112

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
いまも沖縄は「戦場」だ。中央政府の鈍感な対応に沖縄の怒りは沸点に近づいている。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 鳩山政権の「県外・国外」移設方針
第2章 「県外」主張する仲井眞知事の再選
第3章 玄葉外相など相次ぐ閣僚の問題発言
第4章 野田政権によるオスプレイ強行配備
第5章 安倍政権の強権と仲井眞知事の転向
第6章 選挙通じた民意を無視する安倍政権
第7章 「オール沖縄」で活動する翁長知事
第8章 翁長知事に対する国の訴訟とその和解
第9章 米軍属による女性殺人遺棄事件
対談 非暴力・不服従を前面にー佐藤優×元山仁士郎

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
佐藤優(サトウマサル)
1960年、東京都生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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