「週刊NY生活」11月5日 371号・・・1Q84英語版は分厚い電話帳のよう

1Q84英語版は分厚い電話帳のよう
JBpress2011.11.10(木) 週刊NY生活




「週刊NY生活」11月5日 371号より


1Q84英語版は分厚い電話帳のよう

1メートル積み上げられた1Q84


画像

photo: Christopher L. Smith

BOOKS: 1Q84 村上春樹・著 Jay Rubin , Philip Gabriel・訳  Knopf・刊

 日本で400万部を売り上げ、約30か国で翻訳されている村上春樹の長編小説『1Q84』が10月25日、米国でも出版された。

 日本では、2009年5月に新潮社から同小説のブック1・2が刊行され、10年4月にブック3が刊行されたが、米国発売のクノープ社の『1Q84』は3部作を1冊にまとめた944ページ、村上本人いわく「電話帳のように」分厚く重い。

 紀伊国屋書店ニューヨーク本店では、村上春樹特設コーナーを設け、大型書店バーンズ&ノーブルのユニオンスクエア店でも、ほかの新刊と区別して同書を1メートルほどに積み上げたコーナーを設置している。

 2年以上待たされた村上ファンのために、ニューヨーク市内の3書店では深夜0時に発売が開始された。そのうちの一つ、ウエストビレッジの老舗スリー・ライブズ&カンパニー(西10丁目154番地)では、24日午後10時からプレ・リリース・パーティーを開催。

店内に流れるヤナーチェックのシンフォニエッタ

 主人公「青豆」にちなんで「わさび豆」を配ったり、深夜0時には『1Q84』の冒頭シーンで登場するヤナーチェックのシンフォニエッタを流したり、抽選でクノープ社から配給されたサイン本25冊を販売したりして、約70人が集まり発売を祝った。

 店主のトビー・コックスさんは、「ハリーポッター発売時には多くの書店が深夜開店をしたが私の店ではしなかった。このようなイベントはうちでは最初で最後だろう」と数日後も未だ興奮さめやらぬ表情で話す。

 村上春樹は米国でも大人気作家で、同書店にも熱烈ファンの顧客がいるそうだ。書籍を厳選しているというコックスさんは、『1Q84』をカウンターに平積みして、独立したショーウインドーでは『1Q84』の拡大ポスターを日本語版と併せて飾っている。

 大型書店が割引して販売するなか、独立系のこの書店では定価でしか販売しない。それでも、本好きが集う店だけのことはあり、発売数日で100部以上が売れたという。

 本書の魅力を尋ねると、「イマジネーション、彼のストーリーテリングや感情。人生の反芻(はんすう)、愛、運命、意思、変化・・・ファンタジー」と次々に美辞麗句が飛び出した。「村上春樹さんがこの書店にいらしたことは?」と尋ねると「どうかな? でもいつもジャズを流しているし、来てくれていたかもね」とにっこり。

 昨日も別の買い物に来た客が「オー・マイゴッド! ニュー・ムラカミ!」と叫んでいたそうで、『1Q84』フィーバーは当分続きそうだ。

(小味かおる)

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