『「生き方」の値段』エドアルド・ポーター著、月沢李歌子訳(日本経済新聞出版社 2000円)

『「生き方」の値段』エドアルド・ポーター著、月沢李歌子訳(日本経済新聞出版社 2000円)
【書籍・書評】
日刊ゲンダイ2011年11月7日 掲載
http://gendai.net/articles/view/book/133560

<年収1550ドルまでが“幸福度”上限の国>


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「生き方」の値段―なぜあなたは合理的に選択できないのか?
日本経済新聞出版社
エドアルド・ポーター

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 資本主義の社会ではどんなものにも値段がある。健康にも、愛にも、幸福にさえ。ヒマラヤの高地にあるブータンではGNPやGDPに代わる「国民総幸福量」(GNH)が提唱された。心理的幸福、環境、教育、よい統治など9つの構成要素からなるが、どの指標も量が増えれば幸福とは限らない。たとえば一家族の年間収入は1550ドル相当を上限として、それ以上あっても幸福度が上がるわけではないのだ。

 その一方、多くの資本主義国では経済格差が大きいほど自分の収入が上がっても幸福度は高まらない。IT技術で便利になっても、食事にかける時間は減っていたりするから難しい。

 ニューヨーク・タイムズの経済記者が書いた本書は生命、文化、信仰、仕事などあらゆるものにつく値段を観察し、「ホモ・エコノミクス」(合理的経済人)とされるはずの人間の非合理極まりない経済行動や価値観を明るみに出す。たとえばイギリスでは精子バンクはあるが、卵子を売買するのは違法だ。意外な視点から見た幸福論。


『「生き方」の値段 なぜあなたは合理的に選択できないのか?』 エドアルド・ポーター著、月沢李歌子訳(日本経済新聞出版社 2,100円)


「生き方」の値段
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なぜあなたは合理的に選択できないのか? エドアルド・ポーター 月沢李歌子 日本経済新聞出版社発行年月


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商品情報
・発売日: 2011年09月
・サイズ: 単行本
・ページ数: 306p
・ISBNコード: 9784532354862


出産、就職、引っ越し、結婚、そして死……あらゆる人生の選択には「値段」がついている。あらゆるモノにはどのようなカラクリで値段がつけられ、あなたはどう影響を受けているのか? 最も身近な経済を読み解く。

【内容情報】
「幸せ」をいくらで買いますか?出産、就職、結婚、引っ越し、そして死…どうしてその「人生の選択」を下したのか?不合理な決断に潜むカラクリをわかりやすく解説。

【目次】
はじめに 値段はどこにでもある
第1章 「モノ」の値段
第2章 「生命」の値段
第3章 「幸福」の値段
第4章 「女性」の値段
第5章 「仕事」の値段
第6章 「無料」の値段
第7章 「文化」の値段
第8章 「信仰」の値段
第9章 「未来」の値段
おわりにー値段が機能しなくなるとき

【著者情報】
ポーター,エドアルド(Porter,Eduardo)
ニューヨーク・タイムズ紙記者。専門はビジネスと経済。メキシコシティ、東京、ロンドン、サンパウロなどで駐在経験をもつ。ニューヨーク在住

月沢李歌子(ツキサワリカコ)
津田塾大学卒業後、外資系証券会社勤務を経て翻訳家になる。



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