ソフトバンクの巨額買収劇の裏にチラつく外資の影

ソフトバンクの巨額買収劇の裏にチラつく外資の影
週刊文春2012.10.18 12:01



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iPhone5の回線は大丈夫? Photo:AFP=Jiji

 今月12日、ソフトバンクが米国の携帯3位、スプリント・ネクステルを買収する計画が明らかになった。買収金額は1兆5000億円を超える。

 だがこの日、ソフトバンクの株価は17%も暴落した。

「スプリントは米国で1位と2位に大きく離され、赤字続きです。市場はソフトバンクの海外進出に対する歓迎より、買収負担が大きいと判断した模様です」(経済部記者)

 ソフトバンクは、国内携帯4位のイー・アクセス買収を発表したばかり。しかも、買収提示金額は、1株1万5000円に対し、実に5万2000円という破格のものだった。

 会見で壇上に並んだ孫正義社長とイー・アクセス創業者の千本倖生会長の表情は、対照的だった。

「孫社長はライバルの楽天とKDDIを金額で蹴散らした。会見では1人で話し続け、口調も明るく上機嫌でした。一方、千本会長は終始硬い表情で、去就も未定。独立志向でしたが、もし断れば敵対的買収を仕掛けられ、イー・アクセスの筆頭株主のゴールドマン・サックスがソフトバンク側に行きかねない。苦渋の決断だったのでしょう」(経済ジャーナリストの松崎隆司氏)

 会見後の車寄せで、孫社長は千本会長に、「明日のランチ、よろしくお願いします」と声を掛け、さっさと車に乗り込んだという。気持ちはすでに米スプリントへ向かっていたのだろう。

 2件の買収劇にはゴールドマン・サックスの影がちらつく。

「ゴールドマンはイー・アクセスの株を時価の3倍の値で売り抜けました。米スプリントの買収話を持ってきたのもゴールドマンと見られ、財務アドバイザーに就けば巨額のフィーが入る。これだけ早く決断できる経営者は孫社長しかおらず、うまく乗せたかたちです」(前出・経済部記者)

 しかし、困惑の声もある。

「総務省が4社体制を目指し、優先して電波を割り当てたイー・アクセスを、ソフトバンクに強引に買収された。国はケンカを売られたのですが、米企業を買収する話が格段に大きく、総務省もこぶしを振り上げられなくなった。孫社長が一枚上でした」(同前)

 即断即決で周囲を黙らせてスタートしたこの買収は、成功すれば過去最大規模の外国企業買収となる。性急な膨張路線をひた走る孫社長の賭けは、はたして吉と出るか?

文「週刊文春」編集部

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この記事へのコメント

おほもと神諭?
2013年05月13日 22:36
皿つよにいたすぞょ!?

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