ソフトバンク、イー・アクセス買収の裏側…孫社長に深刻危機感

ソフトバンク、イー・アクセス買収の裏側…孫社長に深刻危機感
ZAKZAK2012.10.02



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笑顔で会見するソフトバンクの孫社長(左)とイー・アクセスの千本会長。急転直下の買収だった

 携帯電話国内4位のイー・アクセスを買収する3位のソフトバンク。そこに垣間見えたのは、孫正義社長の攻めの姿勢というより、ドル箱の「iPhone5」の顧客を業界2位のau(KDDI)に奪われるという深刻な危機感だった。

 買収は株式交換で行われるが、取得額は約1800億円とイー・アクセスの時価総額の3倍超という破格になった。

 孫社長は1日の記者会見で買収の狙いを「高速通信サービス『LTE』の競争」と述べた。

 iPhone5も対応するLTEについては、KDDIもサービスを開始、パソコンなどの機器をネット接続できるテザリング機能にもいち早く対応した。この効果で、9月のソフトバンクモバイルからのMNP(番号持ち運び制度)による純増数(転入から転出を差し引いた数)は前月比で約3倍に。iPhoneユーザーをソフトバンクから奪い取っていた。

 ソフトバンクも追随してテザリング解禁を決めたが、同社の電波は「つながらない」という評判は払拭できておらず、LTEの整備についても出遅れが指摘される。

 すでにLTEサービスを始めているイー・アクセス買収に先に動いていたのはKDDI。「ソフトバンクとしては打つ手がなくなる土俵際だった」(通信業界関係者)

 イー・アクセスは米ゴールドマン・サックスが筆頭株主で、幹部もゴールドマン出身者。孫社長はKDDIを大きく上回る額を提示してイー・アクセスを奪い取ったようだ。イー・アクセスの千本倖生会長は会見で「他にも提案があったが、孫さんからの提案が最も価値が高いという結論に達した」と明かしている。

 iPhone5でイー・アクセスのLTEを使えるようになるのは来春ごろというが、アップル側との交渉はこれからというから、いかに急な買収だったかがわかる。

 それにしても、国民の資産である電波をどの事業者に割り当てるかで毎回大騒ぎになるが、結局事業者同士で売買してしまうというのは釈然としないが…。

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