小誌スクープの 「厚木米兵レイプ犯」が不起訴処分に

小誌スクープの
「厚木米兵レイプ犯」が不起訴処分に

週刊文春S2013.01.24 12:01



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厚木基地の米兵たち Photo:AFP=Jiji

 小誌が昨年報じた「厚木米兵レイプ事件」が新たな局面を迎えた。事件は昨年7月。

「俺はやりたいんだ。黙ってやらせろ。従わなければ殺す」

 泥酔した米海軍厚木航空基地所属の2等兵曹A(23)はこう脅迫し、強姦に及んだ。被害者の寺坂恭子さん(仮名)は当時、小誌の取材に卑劣極まりない暴行の一部始終を勇気をもって告発(8月16・23日号)。寺坂さんは知人の勧めで、在日米軍憲兵隊に通報、連絡を受けた神奈川県警大和署は翌日にはAの自宅などを家宅捜索した。だが、

「一般の強姦事件であれば、証拠隠滅の恐れがあるので被疑者は逮捕される。しかし、今回は逮捕状の請求すらされませんでした」(全国紙記者)

 そして事件から5カ月。昨年12月21日、ついにAは不起訴処分となったのだ。

〈裁判をするにあたり、一定基準に届かなかったため〉

 これが寺坂さんに伝えられた不起訴の理由だ。彼女は警察への不信感を露わにする。

「昨年10月に沖縄の米兵2人が日本人を強姦して逮捕された事件があった時、事件から3カ月経っても相手が逮捕されない私の事件と何が違うのかと疑問に思いました。捜査の担当者に聞くと、『米兵が否認しているから』と言われた。全く納得がいかず、問い詰めると、『あの日は土曜日で人員が少なかった』とか『夏休み期間中で手薄だった』とはぐらかす。それで何日か後、ハッと思い出したんです。事件直後に『いやあ、我々は現行犯逮捕しかできないんですよ。それが日米地位協定なんです』と言われたのを」

 しかし、日米地位協定でも、殺人、強姦などの凶悪事件では起訴前に日本側が身柄を要求した場合、引き渡しに「好意的配慮」をするとされている。にもかかわらず本事件では、県警大和署は身柄引き渡しの要求もしなかった。

「米兵の事件となると、最初から腰が引けてしまっているのが日本の警察です。例えば沖縄では、そのようなことは世論が許しませんから、本件のような場合は沖縄県警なら少なくとも身柄要求をしていたでしょうね」(沖縄で米兵による事件の被害者を支援してきた池宮城紀夫弁護士)

 神奈川県警に一連の経緯について取材を申し込んだが、期日までに回答はなかった。

 寺坂さんは現在、検察審査会に不服申立を行っている。

文「週刊文春」編集部

※この記事の公開期間は、2016年01月23日までです。

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