【橋下徹の研究】橋下市長 暴かれた「痛い過去」

橋下市長 暴かれた「痛い過去」
東スポWeb 2013年5月29日


 こんな会見なら、しない方がマシだったかもしれない。「当時は慰安婦制度は必要だった」などの発言で追い込まれていた橋下徹大阪市長(43)は27日、外国特派員協会で会見したが、「ウソツキ」「期待外れ」「政治家というより弁護士」と外国人記者から酷評された。本音で語る姿勢が魅力だった橋下氏なのに、この日は建前に終始し、“らしさ”は消えうせていた。日本維新の会内部からも「会見なんてやらなきゃよかった!!」と悲鳴が上がっている。

 一番の失敗は、本音で語るキャラを捨てたことだった。イタリアのテレビ局記者は質疑応答で、「橋下氏は売春が行われている飛田新地(とびたしんち)の組合の顧問弁護士をしていたが、これは一体どういうことなのか」と質問。これに対し橋下氏は「顧問先については守秘義務がある」とかわした上で「飛田の料理組合の顧問弁護士だったのは事実です。違法なことがあれば、捜査機関が適正に捜査します」と建前を披露。後半にも日本人記者が同様の質問をしたが、やはり建前の回答で終わった。

 イタリア人男性記者は本紙にあきれながらこう話す。

「飛田を知ってますか? 料理組合っていうけど、どんな料理出すの? イタリアンはおいしいの? 顧問弁護士なら飛田で何が行われていたか知っていたはずです。彼はウソツキだ。これで女性の権利がどうのというのはおかしい」

 飛田新地が全国でも有名な売春街なのは、大人なら誰でも知っていること。橋下氏は風俗業の活用を拒否する米軍に対して「建前は止めた方がいい」とツイートしていたが、自分自身が建前にがんじがらめになっている。

 もう1つの失敗は会見場所の設定ミスだ。維新関係者は「海外で問題になっていると思ったから外国特派員協会で会見したのだろうが、そもそも本当に問題になっていたのか。例えば外国の一市長の発言が日本で問題になるかというと、ほとんどならない。ここで会見したことで、かえって日本国内では『大問題なんだな』というマイナスイメージが広がったんじゃないか」と頭を抱える。

 実際に英国メディアの男性記者は「これまでこの騒動についてニュースにはしていません。安倍首相の発言ならともかく、市長や政党代表の発言程度ならニュースにする必要がありませんでした」と話す。自ら騒動を拡大していると維新関係者には見えるのだ。

 そして最後は“弁護士でありすぎた”ことが失敗といえる。韓国メディアの男性記者は「米軍への風俗活用発言のための会見だったのに、世界各国の軍と性の問題を持ち出していたのは違和感がある。一般論ばかりで期待外れ。弁護士なんだなと思いました」と指摘する。

 橋下氏はこの日、「私の認識と見解」と題するペーパーを読み上げ、米軍に謝罪した上で、世界各国が戦争と性の問題を抱えているとも訴えた。つまり、過去を反省しないといけないのは日本だけではない、という主張だ。

 前出の英メディアの記者は「いい意味でも悪い意味でも弁護士。話はとても合理的だが、自分の都合のいいところに議論を持っていこうとしている。他国の軍の問題は確かなことだが、今、指摘することではない」と、問題のすり替えをしようとしているのがバレている。同様に、前出のイタリア人記者も「歴史的事実についての彼の発言に意味はない。彼は歴史家ではないし、彼の話に新事実があるはずがない。彼が日本で人気があることが信じられないよ」と話す。

 さらなる火種も残した。橋下氏は会見中に政治責任を問われ、「私の発言に対して国民がNOといえば、参院選で維新は大きな敗北になる。結果を受けて、私が代表のままでいいのか、という議論が党内で起きるでしょう」ときっぱり。

 一連の発言は橋下氏の個人的見解だったはずだが、「橋下発言がありかなしか」と参院選の争点になってしまったかのよう。維新若手議員は「党代表なんだから、慎重に発言してほしい。そこらの兄ちゃんとは違う」とガックリ。

 橋下“弁護士”としては高評価だが、政治家としてはボロクソだった。

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