丸源ビル社長がぶちまけた検察への怒り (日刊ゲンダイ2013年6月12日)

丸源ビル社長がぶちまけた検察への怒り
【政治・経済】
日刊ゲンダイ2013年6月12日 掲載


「銀座の不動産王」をめぐる脱税事件の裁判が異例の事態となっている。東京・銀座などの繁華街で「丸源ビル」を展開し、10億円超を脱税したとして法人税法違反罪に問われた川本源司郎被告(81)の弁護団が10日、検察側の冒頭陳述内容が「ズサン過ぎる」として、やり直しを求める意見書を東京地裁に提出したのだ。特捜部の事件で冒陳やり直しを求められるなんて前代未聞だ。たしかに、検察は裁判所に提出した資料で被告人の名前を間違えるなどデタラメが目立つ。川本氏を直撃し、あらためて事件に至る経過や、自信タップリに「無罪」を主張する根拠などを聞いた。

 そもそも、この事件の発端は昨年4月に遡る。東京国税局が、銀座や北九州など全国の丸源グループの事務所に一斉に「強制捜査」に入ったのが始まりだ。川本氏は当時の様子をこう振り返る。

「全国で約470人の職員が動員され、ダンボール箱で百数十箱分の資料を持っていきました。突然のことで、私は最初、何が何だか分からなくてね。『暴力団の襲撃か』と思った」
「こちらは何十年も同じやり方(経理処理)をしてきたのに、今さら何なのか」と憤慨したという川本氏。都内のホテルで毎週1度、国税担当者と3時間ほど質疑応答する日が始まった。

「『何でも答えるから、どんどん質問してください』と言いましたよ。ところが、だんだん質問が減ってね。しまいには、こちらから『もう少し実のある質問はないのですか』と聞いたほど。張り切って殴り込みをかけておきながら。気の毒でしたね」

 毎週1度の面会は、2週に1度にかわり、昨年8月以降は「音ナシ状態」(川本氏)に。事態が急転したのは今年3月だ。

「2月20日に(国税担当者と)面会したとき、(私を検察に告発するなら)『こちらも弁護士を準備しないといけないが、どうなのか』と聞くと、『その必要はありません』とキッパリ言いました。ところが、次に会った3月5日、部屋を出る国税担当者と入れ替わりで、突然、検察官がやってきて、『事情を聴きたい』と言われ(間もなく逮捕)たのです。ビックリしましたね。その日に限って、出来上がったばかりの80万円のジャケットを着ていたから、『どうして前もって連絡をくれないのか』と怒りましたよ」

 今回の検察による逮捕、起訴は異例つづきだった。検察が脱税事件で動くのは通常、国税当局の告発を受けてからだ。しかし、川本氏は逮捕直後、検察に何度も国税からの告発状の有無を聞いたが、確認できなかったという。

 国税当局が1年近くかけて調べて「シロ」と判断していたにもかかわらず、検察が勝手に起訴に持ち込んだ――。川本氏が潔白を訴える理由のひとつは、ここにある。検察はなぜ、強引に起訴に踏み切ったのか。失態続きの汚名返上を図る目的だったのかもしれない。

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