新たな政商か? 楽天・三木谷に大ブーイング (週刊文春2013.07.19 07:00)

新たな政商か?
楽天・三木谷に大ブーイング

週刊文春2013.07.19 07:00



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これぞ我田引水の見本 Photo:EPA=Jiji

 安倍政権の産業競争力会議のメンバーである三木谷浩史・楽天社長(48)の暴走が止まらない。

 自身が固執する医療品のインターネット販売について、「これが通らないなら私が産業競争力会議にいる意味はない」と辞意さえちらつかせた。最終的には安倍首相が折れ、薬のネット販売全面解禁を表明した。だが、三木谷氏は25品目が例外扱いになったことが面白くないようで、「医療品のネット販売を省令で規制する根拠はないという最高裁判決に反する。これでは規制強化だ」と、さらなる要求を突きつける構えでいる。

 これに怒りが収まらないのが与党側だ。薬のネット販売解禁に、日本薬剤師会や日本医師会など自民党の支持基盤が猛烈に反発したからだ。

「しかもネット販売解禁は、楽天自身の収益向上に直結します。あまりに我田引水なやり方に加藤勝信官房副長官も『三木谷さんは非妥協的すぎる』と漏らしているほど。参院選後、産業競争力会議メンバーから外されるのではないか」(自民党幹部)

 三木谷氏はインターネットの高速回線を無料開放する「インターネットアウトバーン構想」を主張しており、これが成長戦略から抜け落ちたことにも不満を示している。

 だが、これは要するにインターネットを国有化する構想。楽天には天佑だが、民間通信事業者は強く反発している。

「結局、自社に有利な規制緩和策ばかりをゴリ押しする三木谷氏は、ただの政商ではないか」(与党議員)

 三木谷氏の驕りはこれにとどまらない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の荒木正人シニアアナリストが発行した楽天に関するレポートに噛みつき、荒木氏を出入り禁止にしたのだ。

 今回の場合、株主価値の算出方法等で荒木氏に分析ミスがあったことは明らかだが、その後、株価に影響を及ぼすと思われる主要な誤りについては修正されている。企業とアナリストの対立は珍しいことではないが、出入り禁止にまでするのは異例中の異例だ。

 あまりに大人げない対応に「やりすぎではないのか」(メガバンク幹部)と金融界の面々も驚きを隠さない。

 驕りが見えた時、企業は堕落する。それは過去の経済の歴史が証明している。

文森岡 英樹 (ジャーナリスト)

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