川上哲治氏 「V9」の実態はディフェンス主体の「正統派戦術」…「プロ野球、心をつかむ!監督術」

川上哲治氏 「V9」の実態はディフェンス主体の「正統派戦術」
NEWSポストセブン2013.10.31 12:00

http://www.news-postseven.com/archives/20131031_224971.html


読売巨人軍の監督として、史上最多の9年連続日本一「V9」を達成した打撃の神様・川上哲治氏。王貞治氏、長嶋茂雄氏の「ON」のみが突出したと言われる「川上野球」の実態は、世間のイメージとは異なったものであったと指摘しているのが、書籍『プロ野球、心をつかむ!監督術』です。

「プロ野球、心をつかむ!監督術」(朝日新書)永谷脩著(朝日新聞出版 798円)


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【芸術/スポーツ】組織の強弱を決めるのは、トップリーダーの運営力!プロ野球の名将は、いかにして選手の心をつかみ、チームを奮い立たせたか!?熱血派、非情派、ヒラメキ派、知性派──歴代監督の系譜のなかに人心掌握術の秘密を探る。名将と愚将は、何が違う!?


プロ野球、心をつかむ! 監督術 (朝日新書)
朝日新聞出版
2013-08-09
永谷 脩

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朝日新書 永谷脩 朝日新聞出版発行年月:2013年08月09日 予約締切日:2013年08月07日


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・発売日:2013年08月09日
・著者/編集:永谷脩
・出版社:朝日新聞出版
・サイズ:新書
・ページ数:229p
・ISBNコード:9784022735171

【内容情報】
名将と愚将、どこが違うのか!?勝敗を分ける管理術とは何か!?グラウンドでプレーするのは、選手。生身の人間だ。プライドが高い「曲者」たちの気持ちを、いかにつかみ、勝てる集団に育てるか!?熱血型、知性派、非情派ー。監督の内面とその系譜に迫る!やっぱり、プロ野球は奥が深い!!

【目次】
「誰も歩いたことのない道を一緒に歩いてほしい」-示された詳細なデータ
1 監督誕生の秘密
2 監督の系譜
3 闘将15人の言葉
4 戦術に人あり
5 野球から時代が見える
松井秀喜が監督になる日ー不可欠なコーチ経験は、日米どちらで?
各年度日本シリーズ記録
全監督通算成績(1936~2012年まで)

【著者情報】
永谷脩(ナガタニオサム)
1946年、東京生まれ。スポーツライター。青山学院大学卒業。出版社勤務を経て独立


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2013-10-03
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東京六大学の気風を受け継いだ巨人は、猛練習の伝統と、自由な空気が両立したチームであったと言います。その空気が一変したのが、勝利のみを追求する川上哲治氏の監督就任でした。

それまでの巨人は、エンドラン多用の「打たせて生かす」戦法。しかし、川上氏が追求したのは、確率を重んじ、犠牲バントで得点圏に走者を進める手堅い戦法。役割分担をしっかり決め、センターラインを中心としたディフェンス主体の「正統派戦術」です。

投手に求めたのは、総合力。ただ投げることではなく、コントロールと打ち返された時のデイフェンスを重視しました。つまり、投手は”第5の投手”として機能することを求められたのです。今では、当たり前になった走者へのけん制や、走られないためのクイック投法をいち早く徹底した川上野球。それが出来ない投手は、ローテーションに入れてもらえませんでした。

ディフェンスの野球にとって最大の課題は、投手・捕手・二遊間・中堅のセンターラインの強化。「V9」時代の巨人は、これらのポジションに捕手の森祇晶、二塁手の土井正三、遊撃手の黒江透修、中堅手の柴田勲など、滅私奉公が出来る守備の名手を揃えました。

センターラインの強化後に、初めて打線に着手しました。長嶋茂雄、王貞治の2本柱を中心に、柴田・土井が1、2番を構成し、6番には黒江、8番に森を固定しました。抜けている5番を他球団から来たベテランで埋め、7番は若手育成のために打順とするなど、打線の”線”を重視する目的は明快でした。

つまり、川上氏によって作られた「V9」の実態は、根幹にONを置いた「センターラインを中心にしたディフェンスの野球」であったのです。

川上氏の野球に感銘を受けた王氏は、後に「川上野球は自分の範とする野球」と明言。読売ジャイアンツ、福岡ダイエーホークス、2006年WBC日本代表の監督として、川上氏のDNAを伝承しました。




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