気鋭の経済小説家が語る 日本人が海外でナメられない知恵…「グリード」真山仁著(上・下=講談社)

気鋭の経済小説家が語る 日本人が海外でナメられない知恵
日刊ゲンダイ2013年11月13日 掲載

http://gendai.net/articles/view/life/145902


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ビジネスは金儲け/(C)日刊ゲンダイ

 ソフトバンクやサントリーなど、勝ち組の一部はM&Aを仕掛けて海外に進出している。家電各社は、不振のテレビ事業などを海外企業に売却、事業再編に必死だ。M&Aは、仕掛けても、仕掛けられても、ひとつだけ確実なことがある。サラリーマンは、今まで以上に社内外で海外との勝負を余儀なくされることだ。そうなった場合、どうするか。新刊「グリード」(上・下=講談社)を上梓した真山仁氏に聞いた――。

「グリード(上)」真山仁著(講談社 1,785円)


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リーマンショック直前、鷲津政彦(わしづまさひこ)はアメリカ経済を長年牽引した超巨大企業、アメリカン・ドリーム社(AD)の奪取を目論んでいた。敵は圧倒的な財力を持つ“市場の守り神”サミュエル・ストラスバーグ。巨大投資銀行でサミュエルを担当するジャッキーは、忍び寄る破綻の影に気づきはじめ、ニューヨークに飛ばされた新聞記者の北村悠一(きたむらゆういち)は、鷲津に巨大破綻(メガクライシス)の到来を示唆される。


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グリード(上) [ 真山仁 ]
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真山仁 講談社発行年月:2013年10月30日 予約締切日:2013年10月29日 ページ数:374


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・発売日:2013年10月30日
・著者/編集:真山仁
・出版社:講談社
・サイズ:単行本
・ページ数:374p
・ISBNコード:9784062184649

【内容情報】
リーマンショック直前、鷲津政彦はアメリカ経済を長年牽引した超巨大企業、アメリカン・ドリーム社の奪取を目論んでいた。敵は圧倒的な財力を持つ“市場の守り神”サミュエル・ストラスバーグ。巨大投資銀行でサミュエルを担当するジャッキーは莫大な利益に熱狂する社内で異変に気づき、ニューヨークに飛ばされた新聞記者の北村悠一は鷲津に巨大破綻の到来を示唆される。

【著者情報】
真山仁(マヤマジン)
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』でデビュー


「グリード(下)」真山仁著(講談社 1,785円)


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アメリカを買え。
ストラスバーグに前代未聞の妨害工作を仕掛けられた鷲津政彦(わしづまさひこ)は、アメリカに宣戦布告する。絶体絶命の危機に陥る投資銀行とアメリカン・ドリーム社(AD)は記者会見を連発し、記者たちは必死に食らいつく。Xデーに向けてウォール街が混乱する中、ワシントンD.C.がついに動き始めた。強欲の坩堝(るつぼ)に身を置き戦い続ける鷲津。その胸に秘められていた衝撃の戦略とは。


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・発売日:2013年10月30日
・著者/編集:真山仁
・出版社:講談社
・サイズ:単行本
・ページ数:394p
・ISBNコード:9784062186513

【内容情報】
ストラスバーグに前代未聞の妨害工作を仕掛けられた鷲津政彦は、アメリカに宣戦布告する。未曾有の危機に瀕する投資銀行とアメリカン・ドリーム社は記者会見を連発し、北村たちは必死に食らいつく。Xデーに向けてウォール街の混乱が加速する中、ワシントンD.C.がついに動き始めた。強欲の坩堝に身を置き闘い続ける鷲津。その胸に秘められていた衝撃の戦略とは。国境を越えた買収劇は想像を絶するラストを迎える!

【著者情報】
真山仁(マヤマジン)
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』でデビュー

「グリード」は、リーマン・ショック前後の米国を舞台に、日本のハゲタカファンドが米老舗企業にM&Aを仕掛けるストーリー。主人公の鷲津と米金融界の大物との厳しい交渉現場を克明に描きつつ、迫真に迫る。そんな気鋭の経済小説家は、「国際社会でサラリーマンが求められるのは交渉力」とした上で、3つの意識改革が必要だという。

<ビジネスは道徳ではない>

「サラリーマンが国際社会を生き抜くために必要なのは、<ビジネスは道徳ではない>ことを肝に銘じること。ビジネスは金儲けで、目的に達するお金を儲けられた人が成功、それだけのリターンを得られなかった人が負けです。法律のフェアさは必要ですが、善悪を挟む必要はありません。善悪という概念を持ち込むと、最初から交渉に負けることが前提になる。日本人はビジネスを道徳で語るから負けるのです」

 小説の主人公・鷲津は、世話になっている大物投資家でも、損失を出す可能性があれば、マスコミへの情報リークなどであっさり切る。

 道徳を持ち出すのは、成功してからでいい。欧米や香港などのカジノ王が多額の寄付をするのはよくある話。贖罪は後からで金儲けに手段を問わないのが世界の常識だ。

<交渉相手とは同じ目線で>

「日本の中高年には、日本が一等国で、ほかは二等国か三等国と思っている人がたくさんいます。欧米にはそれほどでなくても、中国はじめアジアには顕著でしょう。だから、追い詰められたときに裏切られるのです。交渉相手とは、常に目線をそろえること」
 もちろん、同じ目線で交渉に臨んでも、相手がより上手で裏切られることもある。が、それは世の常。最初から足をすくわれるような付き合い方はよくない。

<分かり合えないことを認める>

「日本のサラリーマンは酒を酌み交わして、握手したら<フレンドリー、友達だ>といいます。それで、<分かり合えた>なんて豪語しますが、まったく違う。相手と自分との違いを理解し、お互いを認めることこそが、本当の意味のフレンドリーです。民族も宗教も均一な国にいると、分かり合えない経験に乏しい。だから、無理に分かり合おうとするのではなく、最初は分かり合えないことを認めることから始めるのです。たとえば、<イスラム教徒にキリスト教を理解しろ>なんて世界ではだれも言いません」

 鷲津は、分かり合えない相手の問いかけは無視する。

 それくらいでよく、「交渉はディベートテクを駆使して……」と身構えるより、まずは発想の切り替えが先決なのである。


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