【今週の必読】 歴史をつくったあの人の 「学校では教えてくれない性癖…『夜の日本史』 末國善己 著

今週の必読

歴史をつくったあの人の 「学校では教えてくれない性癖」
週刊文春2013.11.05 07:01

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3273

『夜の日本史』 末國善己著(辰巳出版 1365円)


画像


すえくによしみ/1968年広島県生まれ。文芸評論家。「女性セブン」などに書評を連載中。著書に『時代小説で読む日本史』、共著に『読んで悔いなし!平成時代小説』など。

『夜の日本史』 末國善己著(辰巳出版 1365円)


画像


日本史を彩った69人の淫靡なエピソードに迫る!

月刊誌「特選小説」(綜合図書)2007年11月号より連載中の人気コラム「夜の日本史」の書籍化。
気鋭の文藝評論家・末國善己氏が、毎回歴史上の有名人を一人取り上げ、ディープにその人物の性的嗜好、性遍歴などを紹介していくコラム。
書籍化にあたり、69人の有名人を取り上げます。

【主な収録人物】
○手に負えない女好き、雄略天皇
○元祖プレイボーイ、在原業平
○平安版BL、藤原頼長
○武田信玄。いきなり男色の話。
○女大好き! 豊臣秀吉
○徳川家康。後家好みと言われた天下様の真意は?

…などなど


夜の日本史
辰巳出版
末國 善己

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 夜の日本史 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



夜の日本史 [ 末國善己 ]
楽天ブックス
末國善己 辰巳出版発行年月:2013年09月 予約締切日:2013年08月28日 ページ数:302p


楽天市場 by 夜の日本史 [ 末國善己 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


・発売日:2013年09月
・著者/編集:末國善己
・出版社:辰巳出版
・サイズ:単行本
・ページ数:302p
・ISBNコード:9784777811427

【内容情報】
偉人たちの昼とは違う“夜の顔”とは?“嘘”か“真実”かこれがもう一つの日本史。歴史を彩った69人の衝撃のセックススキャンダルを掲載!

【目次】
第1章 古墳~奈良時代
恐妻におびえた“聖王”-仁徳天皇
ユーモラスで憎めない猟色家ー雄略天皇 ほか
第2章 平安・鎌倉時代
男色を日本に広めたのは空海か?-空海
語り継がれる伝説のプレイボーイー在原業平 ほか
第3章 室町時代
真言立川流の奇怪な儀式に熱中ー御醍醐天皇
『忠臣蔵』のモデルになった女好きー高師直 ほか
第4章 戦国時代
男色相手に弁解の手紙を出した名将ー武田信玄
女性説という奇説を生んだ女嫌いー上杉謙信 ほか
第5章 江戸時代
「暴悪な君主」説は真実なのか?-松平忠直
春日局を心配させた男好きー徳川家光 ほか
第6章 明治・大正・昭和
子供の数が分からなかった経済通ー松方正義
『論語』を信奉した本当の理由ー渋谷栄一 ほか

【著者情報】
末國善己(スエクニヨシミ)
1968年広島県生まれ。文芸評論家。時代小説とミステリーを中心に、評論活動を行う。
 
評者花房 観音

 運命を決めるのは才能ではなく性格だと述べたのは司馬遼太郎だったが、私は性格とは各々の「性」の在り方だと考える。

 独身の女帝の寵愛を受けたばかりに後世に悪評と巨根伝説が残ってしまった弓削道鏡(ゆげのどうきょう)。「女くるひ」を自覚しつつやめられなかった豊臣秀吉の築いた豊臣政権は脆く、人生の悲しみを知る未亡人が好きな徳川家康に滅ぼされる。絶世の美少年だった世阿弥は足利義満の寵愛を受け能という文化を残し今に伝える。アナキスト大杉栄は複数の女と関係を持ち嫉妬に狂った女に刺され仲間たちに呆れられ見放される。日本という国の歴史をつくった人間たちはその「性」により成り上がり、堕ちてゆく。その様を眺めると性こそが運命を、歴史をつくるものだと言えるだろう。

 本書では古代から近代にいたるまでの六十九人の人物がとりあげられ、各々の性にまつわる話が事実と伝聞を取り混ぜながらも語られる。我々が学んだ教科書には描かれなかった漁色家も同性愛者も変態も登場する。

 私が歴史を好きになったのは、こういう「学校では教えてくれない性癖」を知ったからだ。権力闘争の裏には、文学作品の裏には、人々の性の欲望ゆえの衝動が蠢(うごめ)いていることを知る度に彼らが愛おしくなる。風林火山の旗印を掲げた武将・武田信玄が部下の心をつなぎとめようと、必死に書いた言い訳のラブレターの健気さのなんと可愛らしいことか。夫の愛人の住処をぶちこわす北条政子のストレートな嫉妬心は同性として爽快であるし、七十歳を過ぎて盲目の女芸人を愛し、キスがどうの愛液がどうのと甘美な性生活を歌う一休宗純の幸福な晩年に羨望を覚える。

 溺れれば時には命を落とす性の欲望に身をゆだねる人間の愚かさは儚く美しい。そして性の形の多様さを知るごとに、人間の想像力と欲望の深さと壮大さにしばし感動する。本書は性、および生の肯定であり、人間賛歌なのだ。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック