【著者インタビュー】 植島啓司氏 「官能教育 私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか」

【著者インタビュー】
「官能教育」植島啓司氏 (幻冬舎 819円)

日刊ゲンダイ2014年1月22日 掲載

http://gendai.net/articles/view/book/147400


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(C)日刊ゲンダイ

「官能教育 私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか」 (幻冬舎新書) 植島啓司著(幻冬舎 819円)


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官能教育 [ 植島啓司 ]
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私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか 幻冬舎新書 植島啓司 幻冬舎発行年月:2013年11月


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・発売日:2013年11月
・著者/編集:植島啓司
・出版社:幻冬舎
・サイズ:新書
・ページ数:197p
・ISBNコード:9784344983236

【内容情報】
日本人はなぜこれほど不倫に厳しくなったのか?妻・愛人・女友だちの三人を必要とした古代ギリシアの男たち。夫承認のもと、若い恋人と戯れた十四世紀フランスの妻たち。たいていの妻に愛人がいるエチオピアのボラナ族。いまでもこの世界には、一夫一妻制度におさまらない社会が広く存在する。時代によって愛の価値観はいかに変化してきたのか?世界の結婚制度、不倫の歴史とは?数々の民族調査、芸術作品を例に挙げながら、男女の豊かな関係を探る画期的な書。

【目次】
第1章 人にはなぜ愛人が必要なのか
第2章 愛はいつまでも続かない
第3章 官能教育
第4章 どうして不倫はいけないのか
第5章 窮極の贈り物
第6章 セックスに対抗するにはキスしかない

【著者情報】
植島啓司(ウエシマケイジ)
1947年東京都生まれ。宗教人類学者。東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学)博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、M・エリアーデらのもとで研究を続ける。NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ(人類学)客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。四十年以上、世界各地で宗教人類学調査を続けている。

■「男女雇用均等法のおかげで不倫のリスクも差がなくなりました」

 今のご時世、不倫をしようものなら手厳しく糾弾される傾向がある。なぜ不倫はいけないのか。男女の愛のありようが前近代的な狭義でとらえられることの不幸を論じたのが本書だ。

「芸能人の不倫騒動がマスコミの餌食になるけれど、実際のところは皆不倫していますよね。僕の周りで不倫していない人はいないし。自由な気持ちになれたことは悪いことじゃないと思いますよ。昔は不倫というと、女性の負担が大きかったけれど、今は男女間の差がなくなりましたからね。男女雇用機会均等法以来、やっと成果が出てきた気がします(笑い)」

■年齢の7掛けの気持ちで恋愛を楽しもう

 これだけ離婚率が高くなった現代、婚姻制度そのものが破綻しているともいえるのではないか。

「今までは女性は“選ぶ性”、男性は“まき散らす性”といわれてきましたが、もともと女性は愛人をつくる才能、多くの人を愛する才能を持っているんです。フランスをはじめEU諸国でも婚姻制度をとらない国が増えてきていて、男女ともに、性愛だけでなく複数のパートナーと好ましい関係を持つこと、時間軸で相手が変わっていく関係性というのが実は理想だと思いますよ」

 現在の一夫一婦制や貞操観念は19世紀のビクトリア朝の抑圧された性道徳観念が源だ。日本では明治期にその概念が入った。それ以前は誰もが自由で束縛のない恋愛を謳歌していたという。

「恋愛を性急にセックスや挿入、婚姻に結び付けるからいけないんです。本来、恋愛にはもっと豊かな過程があるはず。英語では“フラート(flirt)”という概念があります。相手に好意を持ち、視線のやりとりや注意を引く行為ですが、日本語にはフラートに対応する言葉がない。すべてを恋愛や不倫という言葉でひとくくりにすると、重くて楽しめなくなるでしょう?」

 女性は自由かつ積極的に恋愛を謳歌するようになったが、男性はどうか。
「恋愛を楽しんでいる男は0.5%程度。つまり一極集中で、多くの男は保守的で依然として変わっていません。女性と並走しているつもりでも実は周回遅れ(笑い)。妻から邪険に扱われ、楽しくないけれど、冒険もしない。地位やプライドに固執していても老けるだけです。年齢の7掛けくらい、50歳なら35歳の気持ちでいれば恋愛を楽しめるはずです」

▽うえしま・けいじ 1947年、東京都生まれ。宗教人類学者。東京大学卒業、同大学院人文科学研究科博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学。関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。40年以上、世界各地で宗教人類学調査を続けている。「性愛奥義」「聖地の想像力」「賭ける魂」「生きるチカラ」など著書多数。

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