【WEB特集】 “泡立つ過熱”第3のビール (NHK2014年7月16日 20時15分)

WEB特集
“泡立つ過熱”第3のビール
NHK2014年7月16日 20時15分

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0716.html


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秋元大介記者

暑い日が続きビールを飲む機会も増えているのではないでしょうか。
ただ、皆さんが手にしている商品の中には、いわゆる「第3のビール」と呼ばれる商品も多いと思います。
低い税率で価格の安さが人気の第3のビールは、メーカー各社が開発に力を入れていて、「味はビールと変わらない」という評価も聞かれるほどです。
しかし、メーカーによる競争の過熱は混乱も生んでいます。
その背景について経済部の秋元大介記者が解説します。

人気商品の衣がえ

店頭でしばらく目にしなかったビール系飲料が15日から再び売り場に並びました。
サッポロビールが販売する「極ZERO(ごくぜろ)」。
「糖質」と「プリン体」をともにゼロにした健康志向のビール系飲料です。
しかし、ラベルをよく見ると、「発泡酒」と記されています。


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数か月前、店頭で見たときは「リキュール(発泡性)」、つまり第3のビールだったはずなのに。
このビール系飲料、サッポロは去年6月に第3のビールとして発売。
1年間で350ミリリットル缶に換算して2億本以上が売れるヒット商品となりました。
しかし「ある理由」から、発泡酒に衣がえして再デビューすることになったのです。

複雑な酒税と突き詰めた製造方法

その「ある理由」は、複雑な酒税の仕組みとビールの製造方法にあります。 ビール系飲料の税制は、「ビール」「発泡酒」「第3のビール」の3種類に分かれています。 このうち最も税金が高いのはビールで、350ミリリットル缶で77円。 一方、発泡酒は47円、第3のビールはビールの3分の1程度の28円です。


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もともとビールはほかの酒類よりも酒税が高いこともあり、メーカー各社は低価格志向の消費者ニーズに応えようと、こぞって酒税が低い第3のビールに新しい商品を次々と投入してきました。
しかし、第3のビールは税率が低いがゆえに、定義が厳密に定められています。
基本的には『麦芽以外を原料にしたもの』もしくは『発泡酒に別のアルコールを混ぜたもの』なのですが、ここに出てくる『原料』『発泡酒』『別のアルコール』は、政令で材料や成分が細かく決まっているのです。
サッポロが「極ZERO」で実現した糖質とプリン体をどちらもゼロにする技術は、これまでありませんでした。
政令で定められた材料や成分の基準を見極めながら、何かを足したり、あるいは何かを減らしたりした結果、難しい製法を確立するに至ったようです。

国税当局からの問い合わせ

発売から半年以上たったことし1月、国税当局からサッポロに「極ZERO」の製法に関して問い合わせが入ります。
どのような問い合わせがあったのか具体的には明らかになっていませんが、サッポロにとっていったん販売を始めた商品について問い合わせを受けるのは前例がありませんでした。


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政令で定められた基準と、自社で開発した製法。
社内で対応を検討した結果、「当局の判断しだいでは、極ZEROは第3のビールに該当しない可能性もある」として、ことし5月、製造の中止に踏み切ったのです。
さらに、第3のビールとして販売していた期間の酒税の追加分として、116億円を自主的に納付することを決めました。
同一ブランドの衣がえ、そして酒税の追加納付…。
今回のサッポロの対応は、業界の中でも“異例づくし”と言われています。

“泡立つ”ほどの過熱ぶり

それでも第3のビールは、市場全体が低迷するなか、各社にとって反転攻勢に向けた主戦場となっています。
ビール系飲料に占める第3のビールのシェアは、直近では40%近くにまで高まっています。
ことしも、「キリン」「アサヒ」「サントリー」が新商品や限定商品を投入したほか、最近では大手流通チェーンやホームセンターまでもがプライベートブランドとして独自に第3のビールを手がけるなど、“泡立つ”ほどの過熱ぶりです。


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業界団体によると、日本のビールの税額はアメリカの10倍以上となっているということで、酒税が低く抑えられている第3のビールに注力しようというメーカーの戦略もうなずけます。

ビールもガラパゴス化?

しかし、こうした状況について、酒税に詳しい青山学院大学法学部の三木義一教授は「メーカーの努力がいいビールを造るというところに傾けられるのではなくて、税金のかからない商品を造るというところに精力が傾けられているのが問題だ。これだけの努力をしてもこれが国際社会に通用するのかと考えると、大変もったいない努力をしているような気がしてならない」と苦言を呈しています。


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かつてデフレが進むなかで、ビールメーカーは税率の低い「発泡酒」を生み出し、その後、発泡酒の増税が行われると、さらに税率の低い「第3のビール」を開発しました。
税金の安いほう、安いほうへと商品が開発された結果、日本独特の“ガラパゴス化”したジャンルが生まれたとも言えます。
税率を低く抑えた安い商品もうれしい反面、日本そして世界の消費者が「うまい」と支持するような斬新な商品を生み出すことこそが、ビール市場活性化の王道なのかもしれません。







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