「なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか」マイク・ローボトム著、岩井木綿子訳(エクスナレッジ)

「なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか」マイク・ローボトム著、岩井木綿子訳(エクスナレッジ1800円)
日刊ゲンダイ2014年8月19日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/152672


画像


「なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか アスリート不正列伝」マイク・ローボトム著、岩井木綿子訳(エクスナレッジ 1,944円税込)


画像


成功するための悪の代償、
金・クスリ・トリックを解き明かす迫真のルポ

ドーピングから八百長、道具への細工、国籍の変更、審判へのプレッシャー、
ロスタイムの引き伸ばし、言葉による攻撃まで。
どこまでがゲームのテクニックの範疇で、どこからが不正行為なのか?
より「汚い」スポーツとそうでないスポーツがあるのか?
観客である私たちに責任はないのか?

【本書で取り上げる「ファウル・プレイ」の数々】

「神の手」――マラドーナ、ティエリ・アンリ、ルイス・スアレス
スポーツ史上最大のスキャンダル――ランス・アームストロングの大落車
ターゲットは審判――イタリアとドイツサッカー界の大八百長スキャンダル
忠誠心のお値段は?――国籍変更の賛否
おもむろにゴール――いんちきマラソンの数々
世界レベルの「ダイバー」――ユルゲン・クリンスマン
相撲でも――琴光喜ほか10人の力士の野球賭博スキャンダル
不幸な結果――ジネディーヌ・ジダンを傷つけた言葉
マインドゲームが破たんすると――ウサイン・ボルトのフライング
アメとムチ――サー・アレックス・ファーガソンの比類なき「口撃」
コルク入りバットとキャンデー付きのボール――サミー・ソーサほか
試合前の戦い――オール・ブラックスの舞「ハカ」に対抗する
東ドイツの強制的ドーピング――「国家計画14・25」による多様な被害
ブラッドゲート――ラグビー界を震撼させた血のりスキャンダル
限界を超えたドライブ――ミハエル・シューマッハの禁じ手
「スポーツは危機に瀕している」――IOC会長ジャック・ロゲの危機感

【著者】
マイク・ローボトム/Mike Rowbottom
英国人スポーツライター。
『タイムズ』『ガーディアン』『オブザーバー』『インディペンデント』の
各紙でスポーツに関する記事を執筆。
そのキャリアは20年を超え、現在はインターネットのスポーツニュースサイト
『Inside the Games.biz』で特集記事の主席ライターを務める。
取材したオリンピックは夏季6回、冬季4回を数え、
サッカーをはじめとする多数の競技を担当する。
著書に『Usain Bolt: Fast as Lightning (ウサイン・ボルト・稲妻のように早く)』
がある。


なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか-アスリート不正列伝-
エクスナレッジ
マイク・ローボトム

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか-アスリート不正列伝- の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか [ マイク・ローボトム ]
楽天ブックス
アスリート不正列伝 マイク・ローボトム 岩井木綿子 エクスナレッジ発行年月:2014年07月 ページ


楽天市場 by なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか [ マイク・ローボトム ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


・発売日:2014年07月
・著者/編集:マイク・ローボトム, 岩井木綿子
・出版社:エクスナレッジ
・サイズ:単行本
・ページ数:391p
・ISBNコード:9784767818238

内容・概要
ベン・ジョンソン(陸上)、ディエゴ・マラドーナ(サッカー)、
ランス・アームストロング(自転車)、スカルク・バーガー(ラグビー)、
ミハエル・シューマッハ(F1)たちは
どんな違反行為を行ったのか

成功するための悪の代償、
カネ・クスリ・トリックを解き明かす迫真のルポ

■もくじ
第1章 ドーピング
第2章 カネ
第3章 状況に手を加えて操作する[基礎編]
第4章 状況に手を加えて操作する[上級編]
第5章 マインドゲーム
第6章 倫理の迷宮
第7章 「私たち」の力

【著者情報】
ローボトム,マイク(Rowbottom,Mike)
スポーツライター。『タイムズ』『ガーディアン』『オブザーバー』『インディペンデント』の各紙でスポーツに関する記事を執筆。そのキャリアは20年を超え、現在はインターネットのスポーツニュースサイト『インサイド・ザ・ゲームズ・ドットビズ』で特集記事の主席ライターを務めている

岩井木綿子(イワイユウコ)
英語ほんやく工房たてよこ屋幹事。筑波大学比較文化学類卒。第21回BABEL翻訳奨励賞英日部門(1)フィクション最優秀賞受賞

 先ごろ閉幕したブラジルW杯の開催期間中、カメルーン代表のニコラ・ヌクル選手の父親が焼死体となって発見された。カメルーンチームには八百長疑惑が浮上しており、事件との関連も囁かれている。

 スポーツ界には、古くから多くの不正がつきまとってきた。マイク・ローボトム著、岩井木綿子訳「なぜ、スポーツ選手は不正に手を染めるのか」(エクスナレッジ1800円)では、数々の事例をもとに不正が生み出される現状をルポしている。

 今、“無害な不正”として問題となっているのが「スポット賭博」だ。テニスでのダブルフォールトの数や、サッカーでのフリーキックの数を予想する賭けで、イギリスの一般市民にとっては合法の賭博だ。しかし、これに選手が関わることが増えていると本書。サッカーのイングランド代表だったル・ティシエは、自伝の中でスポット賭博に関わったことを告白している。最初のスローインが行われる時間帯を当てる賭けで、ル・ティシエとチームメートは高額配当が期待できる「1分未満」を買い、できるだけ早い時間にボールをピッチの外に出そうと躍起になったという。

 スローインの時間が変わろうと、試合の勝敗に影響はないかも知れない。実際、プレミアリーグの試合では、何の意味もないスローインの際に大喜びする選手が見られるという。しかし、金儲けのために選手が試合の流れを変える行為は、果たして正しいのか。軽い不正と重い不正という区別が生じることは、スポーツの中に「治外法権の認められる領域」を生むことで、やがて重い不正に対する感覚もマヒしていくだろう。

 マフィアが絡む八百長やドーピングの例も挙げながら、ひいきチームの不正に甘い観客の責任などにも言及していく。