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zoom RSS 【書く人】 人の中身はすぐ変わる『メタモルフォシス』 小説家 羽田 圭介さん(28) 東京新聞20

<<   作成日時 : 2014/09/29 14:17   >>

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【書く人】
人の中身はすぐ変わる『メタモルフォシス』 小説家 羽田 圭介さん(28)
東京新聞2014年9月28日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/kakuhito/list/CK2014092802000186.html


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『メタモルフォシス』羽田圭介著(新潮社 1,728円税込)


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羽田圭介 新潮社発行年月:2014年07月 ページ数:202p サイズ:単行本 ISBN:97841


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・発売日:2014年07月
・著者/編集:羽田圭介
・出版社:新潮社
・サイズ:単行本
・ページ数:202p
・ISBNコード:9784103361114

【内容情報】
完全に奴隷の状態にならなければ見えてこない世界を見たいークラブの女王様とのプレイを重ねるうちに、究極の快楽を求めるようになった証券マンが見たものとは?表題作のほか、アナウンススクールの講師と生徒、奴隷と女王様、ふたつの世界が織りなす奇妙な交錯を描く「トーキョーの調教」を収録。

【目次】
メタモルフォシス
トーキョーの調教

【著者情報】
羽田圭介(ハダケイスケ)
1985年東京生まれ。明治大学商学部卒。2003年「黒冷水」で文藝賞を受賞。2008年「走ル」、2010年「ミート・ザ・ビート」、2014年「メタモルフォシス」で芥川賞候補となる。

 昼は証券会社で高齢者に金融商品を半ば詐欺的に売りつける三十代の男が、夜は奴隷として女王様にかしずく。第百五十一回芥川賞の候補となった羽田(はだ)圭介さんの中篇は、現代のマゾヒズムを描いた意欲作だ。

 十七歳で文芸賞を受賞し、高校生が自転車で一人旅をする『走ル』や、就職活動の切実さを描いた『「ワタクシハ」』など、等身大の作品を発表してきた。なぜ今回、SMというテーマを選んだのか。「昼と夜の役割が変わることで、人間の中身なんて容易に入れ替わる。その繰り返しから生まれるズレや破綻に関心があった」と説明する。

 本書に同時収録されている「トーキョーの調教」が下敷きになった。民放の男性アナウンサーがマゾヒズムに目覚めていく物語で、取材と執筆に二年かかったが、「結局、人がSMにはまる理由は分からなかった」。ならば理由など考えず、既にはまっている人のエネルギーを描こうと、二カ月で仕上げたのが本作だ。
 作中では、数々の「調教プレイ」が精緻に描写される。夜の公園で繰り広げられる集団露出プレイや、布団圧縮袋を使った窒息プレイ、自分の変態遍歴を公表する自費出版プレイなど。中には眉をひそめたくなる、グロテスクなシーンも出てくる。

 しかし、愚直にマゾヒズムを究めようとする主人公の姿勢には、どこかおかしみと爽快感すら漂う。客をだますことの罪悪感や無力感を押し殺し、日常生活を「マゾヒスト的価値観」で塗りつぶそうと苦悶(くもん)する姿は、さながら求道者のようだ。題材こそ特殊だが、「何かを得ようと努力する人を描きたかった」という。

 SMと二年以上向き合い、感じたのは「ほかの文化的活動と本質的に変わらない」ということ。「生命を存続させるためなら、食べて寝て生殖するだけでいい。でも人間って、害はないけど生産的でもないことを頼まれもしないのにやる。そのおかしさを分かりやすく可視化した例がSMだと思う」

 今後も「人間の中身のなさを描いていきたい」という。「会社や世間から与えられた役割によって、人の中身や思考なんか簡単に変わる。それを自覚しなければ、自分と全然違う人を受け入れ、分かり合うことはできないんじゃないか」

 新潮社・一七二八円。
 (樋口薫)


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