【北上次郎のこれが面白極上本だ! 】 「店長がいっぱい」山本幸久著(光文社 1500円税込)

北上次郎のこれが面白極上本だ!
「店長がいっぱい」山本幸久著(光文社 1500円税込)

日刊ゲンダイ2014年12月12日



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「店長がいっぱい」山本幸久著(光文社 1,620円税込)


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店長がいっぱい
光文社
山本 幸久

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店長がいっぱい [ 山本幸久 ]
楽天ブックス
山本幸久 光文社発行年月:2014年11月13日 ページ数:316p サイズ:単行本 ISBN:97


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・発売日:2014年11月13日頃
・著者/編集:山本幸久
・出版社:光文社
・サイズ:単行本
・ページ数:316p
・ISBNコード:9784334929800

【内容情報】
夫を亡くしたばかりの真田あさぎは、小学生のひとり息子を育てるため、「友々丼」と名付けた“他人丼”の専門店「友々家」を開いたー。あれから30年余り。いまでは、百二十店舗を数えるまでになった。東京、神奈川、群馬…今日も、あちこちの「友々家」では、店長たちが、友々井をせっせと提供している。それぞれの事情を抱え、生きるために「友々丼」をつくり続ける7人の店長と、共に働く人々のちょっぴり切ない七つの物語。

【目次】
松を飾る
雪に舞う
背中に語る
一人ぼっちの二人
夢から醒めた夢
江ノ島が右手に
寄り添い、笑う

【著者情報】
山本幸久(ヤマモトユキヒサ)
1966年東京都生まれ。中央大学卒業。編集プロダクション勤務などを経て、2003年「笑う招き猫」で第16回小説すばる新人賞を受賞してデビュー

 自戒を込めて書くが、書評家の注目は新人作家に集中しやすい。それは新しい才能と出合うことが本を読む喜びのひとつであるからだ。しかしそのために中堅作家の作品への注目がやや遅れてしまう傾向は否定できない。

 例えば山本幸久だ。「笑う招き猫」で小説すばる新人賞を受賞したのが2003年。もう10年が過ぎている。その間、「凸凹デイズ」という傑作をはじめ、水準以上の小説をずっと書き続けている。各社からその作品が刊行されているということは、それなりに読者の支持があるということでもあり、私ごときが言うことでもないが、もっと注目されていい作家だと思う。

 本書は丼チェーンの7人の店長の、奮闘する日々を描く連作集で、相変わらず読ませる。バイト店員に厳しく接しすぎる古株店員に悩まされたり、仕事を覚えようとしない老人店員に振り回されたり、本社の2代目が正体を隠して働きにくるサポートをしたり、店長は大変なのである。

 各短編をつなぐのは、本社フランチャイズ事業部の霧賀久仁子だ。31歳、独身。店長が店の運営について悩んでいると電話1本で飛んでいき、居酒屋であれこれ愚痴を聞いて一緒に悩み、具体的な提案をする。それが彼女の日常だ。仕事が出来るので嫉妬もされるが、霧賀久仁子は誰に対してもそう接するので彼女を慕う人は多い。いわば本書の狂言回しだが、とてもいい味を出している。

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