【著者インタビュー】 「犬たちの明治維新 ポチの誕生」仁科邦男氏

著者インタビュー
「犬たちの明治維新 ポチの誕生」仁科邦男氏
日刊ゲンダイ2015年2月26日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/157508


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著者の仁科邦男氏 (C)日刊ゲンダイ

「犬たちの明治維新 ポチの誕生」仁科邦男著(草思社 1,728円税込)


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犬たちの明治維新 ポチの誕生
草思社
仁科邦男

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犬たちの明治維新 [ 仁科邦男 ]
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ポチの誕生 仁科邦男 草思社発行年月:2014年07月19日 ページ数:335p サイズ:単行本 I


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・発売日:2014年07月19日頃
・著者/編集:仁科邦男
・出版社:草思社
・サイズ:単行本
・ページ数:335p
・ISBNコード:9784794220639

【内容情報】
黒船襲来ーその時、犬たちの運命も激変しはじめる…ペリー来航、横浜開港、文明開化、西南戦争…史料にちらちら顔を見せる犬関連の記述を丹念に拾い集め、「犬にとっての幕末明治」をいきいきと描く傑作ノンフィクション。

【目次】
第1章 犬たちの開国
第2章 横浜開港
第3章 犬たちの明治維新
第4章 西郷どんの犬
第5章 ポチの誕生
終章 薩摩の犬のその後

【著者情報】
仁科邦男(ニシナクニオ)
1948年東京生まれ。70年、早稲田大学政治経済学部卒業後、毎日新聞社入社。下関支局、西部本社報道部、『サンデー毎日』編集部、社会部、生活家庭部、運動部、地方部などを経て2001年、出版局長。05年から11年まで毎日映画社社長を務める。名もない犬たちが日本人の生活とどのように関わり、その生態がどのように変化してきたか、文献史料をもとに研究を続ける。

 吉田松陰の黒船密航を阻んだ者。ペリー艦隊が帰国時に乗船させた者。西南戦争で西郷隆盛と共に出陣した者。これ、すべて人ではなく“犬”である。幕末・明治維新をテーマにした本は無数にあるが、犬を切り口に丹念にひもといた本はそうそうない。

「常識とされている史実も、根本的に間違っているんじゃないかと疑問を持ってしまうんですよね。多くの学者が研究し尽くしているものほど、根拠が曖昧だったりもします。そもそも犬なんてものは歴史学の対象ではないし、民俗学でも断片的にしか出てこない。でも日記や随筆のほか郷土史料などを掘り起こすと、犬がきっかけで新事実が見えてくることもあるんです」

 なぜ犬を切り口に選んだのか。しかも日本中どこにでもいた、ありふれた名もなき犬たちを。

「最初は猫の歴史を調べていたんです。でも猫は化けたり、たたったりのフィクションが多すぎて行き詰まった(笑い)。有名な鍋島の猫騒動だって、明治時代の講釈師の作り話ですからね。犬の歴史に興味を持ち始めたのは40年前くらいかな。江戸名物が『伊勢屋、稲荷に犬の糞』という川柳に疑問を感じたんですよ。本当に江戸ではやったのか? と。明確に覚えていませんが原点はそこかもしれません」

 新聞社に勤めながら、定年退職が見え始めた50歳の頃、犬の歴史について本を書こうと決意。

「定年後は何をしようかと考えた。家にいてもつまらないし近所に友達もいない。サラリーマンなんてそんなもんですよ。いっそ犬の歴史を全部調べて分厚い本を作り、それを枕にして死のうかなと(笑い)。それが形になって、第2弾がこれです」

 特筆すべきは国内外の膨大な史料に基づいた、著者の新説・新解釈だ。犬はなぜポチと相場が決まったのかも、そのひとつ。

「幕末にイギリス人が作った『実習横浜語』という日本語会話の手引書にヒントがありました。幕末に洋犬が“カメ”と呼ばれていたゆえんと同様、英語の発音が、もともとあった日本語と共鳴して定着した。Come hereがカメ、Patch(ぶち)がポチとして一般化したと私は考えています」

 教科書には決して載らない幕末・明治期の裏側に、思わず膝を打つ。(草思社 1600円+税)

▽にしな・くにお 1948年、東京都生まれ。早稲田大卒。毎日新聞社入社。07年から会員誌「動物文学」で「犬の日本史」を連載執筆中。著書に「犬の伊勢参り」がある。

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