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zoom RSS 6代目襲名から10年  元直参組長が初めて明かした 山口組「クーデター」の真実

<<   作成日時 : 2015/08/02 06:46   >>

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伊藤博敏「ニュースの深層」
6代目襲名から10年 
元直参組長が初めて明かした
山口組「クーデター」の真実
現代ビジネス2015年07月30日(木) 伊藤 博敏

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44424


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「血別 山口組百年の孤独」 太田守正著(サイゾー 1,620円税込)


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血別 山口組百年の孤独
サイゾー
2015-07-28
太田 守正

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山口組百年の孤独 太田守正 サイゾー発行年月:2015年07月 ページ数:312p サイズ:単行本


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発売日: 2015年07月
著者/編集: 太田守正
出版社: サイゾー
サイズ: 単行本
ページ数: 312p
ISBNコード: 9784904209745

【内容情報】
山口組五代目交代劇、中野太郎組長襲撃事件、“ミナミの帝王”との悪縁ー山口組元直参組長が語り尽くす伝説のヤクザたちの実像!団結・報復・沈黙に彩られた極限の黙示録!

【目次】
第1部 「団結・報復・沈黙」は破られた
真実を弄ぶ者たち
SF推理小説化した六代目交代劇 ほか
第2部 渡辺芳則という大親分
渡辺五代目との出会い
五代目体制は徳川幕藩体制を目指した ほか
第3部 鉄火の時代
抗争回顧録 大阪戦争から山一抗争まで
ジュテーム事件ー3人の遺体 ほか
第4部 斃れざる者たち
記録しなければならないこと
闇のフィクサー許永中 ほか
第5部 山口組という歴史
民衆史の底流ー山口組史

【著者情報】
太田守正(オオタモリマサ)
1937年10月24日、熊本にて生まれる。1959年、大阪生野にて愚連隊浪速会会長に就任。1964年、山口組山健組健竜会に参加。2008年、山口組を除籍


山口組の謎が明らかに

圧巻は、6代目山口組に対する「謀反の会合」を回想するシーンだ。一心会の川崎昌彦会長(当時)が次の一言を放つ。

「やるんやったら、黙っとらんと、俺のまえに道具とカネを積まんかい」

即座に、太田会の太田守正会長(同)がこう反応した。

「川崎の兄弟がやると言うのなら、わしもやるで!」

暴力団社会では謎とされ、暴力団の世界を追う実話系雑誌にも真相が明らかにされていない2008年の「6代目山口組造反劇」の経緯が、初めて綴られた。6代目山口組執行部に対する造反は、計画が整わないまま未遂に終わり、太田や川崎らの除籍処分につながっている。

構成員と準構成員を合わせて約1000名を擁し、広域暴力団山口組のなかでも最大級の勢力を誇っていた「太田会」。このたび、サイゾーより太田守正執筆の注目の書が発売された。タイトルは、「これはわしからの血の証言であり、別れの書である」(帯のキャッチコピー)という意味で『血別』。

太田は典型的な武闘派である。「決して退くな」「やられたらやり返せ」をモットーに、山口組直系組織となる前の山口組系山健組内太田興業の時代から東京に進出、稲川会や住吉会など関東の広域暴力団と激しい抗争を繰り返しながら山口組の橋頭堡を築いた。

太田は08年の除籍処分を受けて引退するが、山口組への“思い”は断ち切れず、なかでも同じ山健組出身の元直参組長・盛力健児が著した『鎮魂』への反発が強かった。

沈黙を破る理由

太田が『血別』のなかで明かしているように、5代目山口組の渡辺芳則組長の頃から、山口組では「沈黙」が強制され、マスコミ取材に応じたものは厳しく罰せられた。


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後藤忠政『憚りながら』宝島社文庫


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宝島社文庫 後藤忠政 宝島社発行年月:2011年05月 ページ数:357p サイズ:文庫 ISBN:


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今もその方針に変わりはないが、引退すれば組織の縛りは受けないということで、山口組直系組織の(「元」ではあるが)組長が語りだしたのだ。ここ数年の間に「独白本」が続出。最初は、五代目山口組で若頭補佐を務めた後藤忠政の『憚りながら』で、次が『鎮魂』、そして『血別』と続いた。

前2作は売れた。『憚りながら』が25万部(文庫も含む)、『鎮魂』(同)が20万部である。理由は簡単である。盃事で生じる「親子」「兄弟」の擬似的な人間関係が、組の強い絆となって暴力装置としての強さを生み、カネと女と権力が寄ってきて、そこに抗争事件を含む数々のドラマが生まれるからだ。

一般国民にとって、暴力団は接することの少ない非日常世界の住人であり、「組のための命のやりとり」は、映画や小説の類と同じ視点で眺めており、実感はない。典型が、今年100周年を迎えた山口組の内部権力抗争である。どこまでいっても「裏世界」である山口組で起きた主導権争いは、実体社会に何の影響力も及ばさず、だから逆に“暴力団好き”は、興味深く見守っている。


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盛力健児『鎮魂』宝島SUGOI文庫


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さらば、愛しの山口組 盛力健児 宝島社発行年月:2013年08月 ページ数:287p サイズ:単行本


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そこに切り込んだのが盛力だった。この20年の山口組内の抗争史をこう総括した。

京都に進出した山口組系中野会の中野太郎組長を、96年7月、地元の会津小鉄会の組員が銃撃。用心していた中野は難を逃れたが、立腹したのは山口組若頭の宅見勝が、抗争になるところをカネで解決したことだ。

「会津小鉄のバックは宅見」であることを疑った中野は、翌97年8月、配下に命じて神戸のオリエンタルホテルで歓談中の宅見を襲撃、射殺する。それを了解していたのが、5代目山口組の渡辺組長だった。

この宅見襲撃事件の真相は、長く山口組内にくずぶり、05年7月28日の「山口組6代目襲名クーデター」につながった。この日、若頭に就いて2カ月だった司忍が、宅見組を継いだ入江禎に、(中野と渡辺が宅見襲撃を話し合った)テープなどの証拠をもとに、「入江よ、親の仇は取らなあかん!」と強く言い、渡辺はがっくりと首をうなだれ、引退を決意した――。

事実だとすれば、当時、3万人を超える勢力を誇った山口組で起こっていたのは、権謀術数を凝らしたゲームであり、「親子」「兄弟」の骨肉の争いであり、醜くはあるがその分、ドラマ性に富む。

アウトロー史の深みが増す

だが、それを危惧した太田が、『血別』で言いたかったのは、山口組ウォッチャーなどで語り継がれていた中野襲撃から宅見射殺を経て6代目クーデターに至る「三題噺」が、「盛力本」によって裏打ちされ、事実にされてしまうことだった。

「(クーデターの)根拠は、『(5代目と中野の会話を録音した)テープなんか、それとも他のもんなんか俺にはわからんよ。けど、動かぬ証拠であったことは間違いない』という。単なる自分の推論を、自分で『間違いない』と強弁するのだ。『俺にはわからん』けど、『間違いない』と。いったいこれが、勝手な妄想でなくて何であろうか――」

暴対法の度重なる改正と暴排条例の全国施行で、暴力団社会は様変わりし、抗争を起こさない平和外交路線が定着した。


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太田守正・著『血別』

独白本を上梓した後藤、盛力、太田の3人は、高度経済成長の最中に急成長した山口組を支え、いずれも武闘派と恐れられ、「時代の波」に乗り遅れたように、6代目体制で弾かれて除籍処分を受け、引退した。今後も山口組は存続するが、縮小均衡は間違いなく、太田が『血別』で記した大阪戦争から山一抗争に至る死者が何十人も出るような大抗争は起きず、若頭射殺事件のような大活劇は繰り返されないだろう。

そういう意味で、山口組は歴史となり、物語となった。その検証作業を、盛力は想像も交えてストーリーを作り上げ、盛力を批判する太田は、自分の体験に従って、誠実に「山口組史」を語った。

太田77歳、盛力74歳――。

老境に入った2人の元ヤクザがタブーを破って語り始めたことで、日本のアウトロー史の本流である「山口組物語」がさまざまな角度から語られ、深みをますのは、日本の戦後を振り返る意味においても悪いことではない。




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