【著者インタビュー】 「今だから小沢一郎と政治の話をしよう」堀茂樹氏

著者インタビュー
「今だから小沢一郎と政治の話をしよう」堀茂樹氏  (祥伝社 1700円+税)
日刊ゲンダイ2015年10月22日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/167157


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堀茂樹氏(C)日刊ゲンダイ

「今だから小沢一郎と政治の話をしよう」 堀茂樹, 小沢一郎著(祥伝社 1,836円税込)


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どうなる、日本
どうする、この国。

安倍政権の“危険な思想”を糾(ただ)す!
民主主義とは、憲法とは、安全保障とは、国家とは、
そして政治とは何か。仏文学者が政治家・小沢一郎に斬り込んだ。

今、小沢一郎は「この国」をどう見るか
堀 ……安倍政権は軍事面の強化に前のめりです。
小沢 もとより安全保障面の備えも大事です。しかし、原理原則の議論をごまかし、既成事実をつくって憲法の規定をなし崩しにしていくような姑息(こそく)なやり方は、国家の舵取りとして最悪です。それでは、一本筋の通った、国際社会から信頼される外交を展開できるわけがありません。(本文より)

政(まつりごと)の本質、原点、目的を問う
*日本を待つのは「危険な未来」なのか
*日本国憲法と国連憲章と日米安保条約は三位一体である
*小泉、安倍政権の「新自由主義」をどう評価するか
*現代は地政学的・文明史的な転換期にある
*中身がすり替えられた「積極的平和主義」
*途上国は中央集権へ、先進国は地方分権へ舵を切る
*雇用、農業、少子化、高齢化――国造りの描き方
(本書対談の論点からの抜粋)

今だから小沢一郎と政治の話をしよう
祥伝社
堀 茂樹

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今だから小沢一郎と政治の話をしよう [ 堀茂樹 ]
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堀茂樹 小沢一郎 祥伝社発行年月:2015年09月19日 予約締切日:2015年09月18日 ページ


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発売日: 2015年09月19日頃
著者/編集: 堀茂樹, 小沢一郎
出版社: 祥伝社
サイズ: 単行本
ページ数: 278p
ISBNコード: 9784396615109

内容紹介
安倍自民党政権の“危険な思想"を糾(ただ)し、 政(まつりごと)の本質と原点と目的を問う。 政治家・小沢一郎の理念を凝縮した1冊、ついに刊行! ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』(エマニュエル・トッド)や名作『悪童日記』(アゴタ・クリストフ)の名訳で知られる仏文学者・堀茂樹教授が、政治家・小沢一郎と対面。民主主義とは、憲法とは、安全保障とは、外交とは、そして国家とは? 日本の外から、この国の政治状況を見てきた視線で、小沢一郎氏と「政治とは何か」を語り合う。公開討論シリーズ「堀茂樹教授と小沢一郎のちょっと硬派な対談」(USTREAMなどで配信)に新規の非公開インタビューを加え、最新の政局、国内外情勢についても議論を展開する。

著者について
堀茂樹
慶應義塾大学SFC教授。フランス文学・哲学研究者。翻訳家。1952(昭和27)年、滋賀県生まれ。慶應義塾大学文学研究科修士課程修了後、渡仏しソルボンヌに学ぶ。Université Sorbonne Paris IV高等研究課程修了。西洋思想史、フランス文学、現代フランス研究を専門分野とする。

小沢一郎代表と堀茂樹慶大教授のちょっと硬派な対談















 外国生活が長い仏文学研究者が、本人いわく「遅まきながら」日本の政治の現実に目を向けたとき、「こんな国を次の世代にバトンタッチしていいのか」と疑問を持った。そのきっかけのひとつが、政権交代を目前にした民主党代表の小沢一郎氏が政治資金規正法違反に問われた「陸山会事件」だったという。

「なぜあそこまでアンフェアなのか」「なぜあそこまで叩かれるのか」

 本書は、小沢氏に興味を抱いた著者との2013年から15年まで複数回の連続対談集である。

「メディアは小沢さんについて『理念や政策より政局の人』という言い方をします。しかし、真逆ですね。青年のような書生論、つまり政治の根本を主張し続けるピュアな理想主義者であり、同時に、ドライな現実主義者でもある。理想をあくまでも追求するからこそ、混濁した現実を直視して、道を切り開くために、ズバリ妥協できる。理想に向かって、一歩一歩進むしかないから、譲歩し、妥協する。これこそ、まさに民主主義なんです」

ちょうどいま、小沢氏は野党共闘を呼び掛け、再びの政権交代に向け動いている。だが、この書籍ではあえて「政治とは何か」といった、根源的なテーマを小沢氏にぶつけている。

「小沢さんについては例えば、『右から左に変節した。新自由主義者だったのに、今は福祉を重視している。自己責任を言っていたのに変わってしまった』という見方があります。しかし、小沢さんは何も変わっていません。そもそも自由と責任は一対のもので、自由主義では自己責任を伴いますが、社会的連帯を排除するものではない。そうした論評は粗雑すぎます」

 その意味でも、小沢氏に対して「食わず嫌いの知識人」に、特にこの本を手に取ってもらいたいという。

「本書で実名を出しましたが、社会的に影響力のあるリベラルな言論人までが、小沢さんを誤解している。小沢さんは自らの政治理念をものすごく『やさしい言葉』で話します。国民に分かりやすくという点ではいいことなのですが、そうした平易すぎる言葉の含蓄を、インテリ層はくみ取っていないと思うんです。ですから本書では、やさしい言葉をあえて概念的、政治哲学的に“翻訳”しました。現実の日本の政治を何とかしなければならないという虚心を念頭に小沢さんの言葉を聞けば、必ず分かるはずです」

▽ほり・しげき 1952年、滋賀県生まれ。慶応大教授。フランス文学・哲学研究者。翻訳家。慶大大学院文学研究科修士過程修了後、仏政府給付留学生としてソルボンヌ大で学ぶ。アゴタ・クリストフ著「悪童日記」などの名訳者として知られる。