【使ってわかった 】 鍋におまかせ!自動調理はどこまでできる?  「ヘルシオ ホットクック」

【使ってわかった 】
鍋におまかせ!自動調理はどこまでできる?
朝日新聞デジタル2015年11月11日 ~試用リポート~

http://www.asahi.com/shopping/column/SDI201511100517.html


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シャープの「ヘルシオ ホットクック(KN-HT99A)」は、自動調理ができる電気無水鍋。


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ボタンひとつでできる自動調理メニューが充実。温め直しや保温などの機能もある。

 ヘルシーな調理ができるウォーターオーブンなどで人気のシャープの「ヘルシオ」シリーズから、新しい製品が登場した。水を使わず、火も使わない無水調理ができる「ヘルシオ ホットクック(KN-HT99A)」だ。自動で調理ができるという電気無水鍋の実力を試してみた。

SHARP ヘルシオ ホットクック 電気無水鍋 レッド系 KN-HT99A-R


SHARP ヘルシオ ホットクック 電気無水鍋 レッド系 KN-HT99A-R
シャープ(SHARP)
2015-11-05

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食材本来のうま味を楽しめる無水調理

 「無水調理」とは、水を使わずに野菜などの食材に含まれる水分を活用した調理で、水に溶けやすいビタミンなどを逃さず、素材の栄養素を丸ごと摂取できる特長がある。水を使わないと、本来のうま味が凝縮されてしっかり味わえる利点もある。いいことだらけのようだが、この調理法を実現するには、密閉率の高い鋳鉄ホーロー鍋や多層ステンレス鍋などの専用鍋を使い、焦げないようにとろ火でじっくりと煮込む必要があり、ハードルが高かった。

 「ヘルシオ ホットクック」は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載、センサーが温度を検知して火加減を調節するなど、手間のかかるかき混ぜや火加減を自動でコントロールしてくれる最新の自動「無水調理」鍋だ。具材を切って鍋に入れるだけで、焦げ付きやすいカレーやシチューなども手軽に作れるという。火力が電気なので、事前に食材をセットしておけば設定時間にできあがる予約調理も可能だ。

 ヘルシオのイメージカラーである赤の本体は、幅364mm×奥行き280mm×高さ224mmと、5合炊きの炊飯器程度。内鍋も同じ赤い外装で、そのままテーブルに出してもおしゃれな仕上がり。容量は1.6Lで、4~6人分くらいの料理には十分なサイズだ。本体のフタ部分には「うま味ドリップ加工」という円すいの突起がつけられ、食材から出た蒸気を水滴にして鍋に循環させる。ダッチオーブンや鋳物ホーロー鍋のストウブなどにある突起と同じ仕組みだ。うま味が蒸気になって、それがまた食材に降り注ぐのでうま味を逃がさない。

野菜の味が濃厚!


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無水カレーは、カットした野菜と肉とルーを入れるだけで、あとの調理はおまかせ。


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野菜の味が濃厚で、鶏手羽もやわらかくて絶品のカレーができあがった。

 まず無水調理の代表例として無水カレーを作ってみた。内鍋にタマネギ(1個)とセロリ(1本)のみじん切りとトマト(3個)の角切り、カットした鶏手羽元(8本)を入れ、さらにそのうえにカレールーものせる(4人分)。それを本体にセットして、フタに「まぜ技ユニット」を装着して準備OK。内蔵された調理メニューにある料理は、本体上部にあるスイッチから対応した番号を選ぶだけで自動調理ができる。スタートボタンを押すと残り調理時間が表示され、あとは鍋におまかせすれば約65分でカレーのできあがりだ。

 普通の鍋でカレーを作るときは、はじめにカレールーを入れることはない。ルーを入れることで焦げやすくなるためで、ルーは材料が煮えてから入れる。だが本機には「まぜ技ユニット」が搭載されているため、ルーもきれいに溶かせ、焦げ付かせることもない。スイッチを入れたらあとはおまかせの、完全な自動調理だ。電気圧力鍋では粘度の高い汁は詰まる危険があるので、ここまでの自動調理は難しいだろう。シチューやカレーまで自動調理できるのは、本機ならではの強みだ。

調理終了のアラームで鍋を空けると、無水とは思えないほど水分が出ている。食べると野菜のうま味が濃厚で、鶏手羽もとてもやわらかく煮込まれた絶品カレーだった。


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食材とわずかな調味料だけでできた肉じゃが。短時間ながらしっかり味がしみこんでいる。

 続いて、肉じゃがも作った。これも食材と調味料を入れただけの自動調理だ。調理時間は約35分。少ない調味料(酒・醤油:大4、砂糖:大3、みりん:大2)で作ったにもかかわらず、煮汁も満遍なくしみわたったおいしい肉じゃがができあがった。これも「まぜ技ユニット」の効果が発揮されている。水を使っていないので、少ない調味料で味がしっかりしており、しかもカロリーも控えられる。

活用用途は以外に幅広い


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リンゴのコンポートは、カットしたリンゴと砂糖と白ワインを入れるだけと簡単。

 さらにデザートメニューからリンゴのコンポートも作ってみた。これもリンゴを切って、白ワイン(大2)と砂糖(50g)を入れてスイッチを入れればできる簡単メニュー。ごはんを作り終わってからセットしておけば、あとで手軽にデザートを楽しめる。これも自動調理ならではのメリット。


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そば、うどん、パスタなどの麺をゆでる機能もある。ここでは沖縄そばを手動設定でゆでた。

 付属のレシピブックにはさまざまな料理が掲載されているが、麺をゆでるというメニューもある。水を入れてメニューをセットしてスイッチオン。お湯が沸騰したらブザーが鳴るので、麺を投入する。時間設定はメニュー記載のものなら自動でいい。まぜ技ユニットで適度に混ぜてくれるのであとはおまかせだ。メニューにないものなら時間はユーザーが設定する。ここでは沖縄そばをゆでてみたが、パッケージに記載された通りの時間でぴったりおいしい釜揚げそばになった。

 麺をゆでるだけなら、わざわざ本機を使わなくてもいいと思うかもしれないが、大量のお湯をわかすにはけっこう時間がかかる。その間ガスレンジを独占してしまうので、それを本機にまかせてしまえば、空いたレンジを活用できる。また、吹きこぼれたりゆですぎたりする心配もないので、麺をゆでるという用途にはなかなか適していると思う。

 ほかにも蒸し器をセットすれば、茶わん蒸しなども作れるし、電気調理器のメリットを生かした長時間の低温調理で、ヨーグルトやクリームチーズなどの発酵メニューも可能だ。煮物ならほとんどの料理をこなせるし、それ以外の機能も豊富。きんぴらごぼうのような副菜メニューもできるなど、用途はかなり多彩だ。

 予約調理、保温、温め直しの機能もあり、忙しい共働き家庭にはありがたい。特別な料理のための道具ではなく、日常的に使いこなせる自動調理器と考えたい。なるべく手間を減らしたいという共働きの家庭から、煮物を少量で手軽に作りたいといったシルバー世帯、健康に留意した食事を作りたいという健康志向まで、いろいろな層のユーザーに受け入れられる調理家電だ。

文 フリーライター 栗山琢宏