【政治】  小林氏ら団体設立 反安倍、でも野党不信の「あきらめ票」発掘狙う

【政治】
小林氏ら団体設立 反安倍、でも野党不信の「あきらめ票」発掘狙う
東京新聞2016年5月10日 朝刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016051002000133.html


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 政治団体「国民怒りの声」を立ち上げる小林節・慶応大名誉教授が九日に発表した安全保障関連法廃止など七つの基本政策は、安倍政権が推進する政策とは逆方向で、民進党や共産党に近い。小林氏は、参院選での野党共闘を分断するものではなく、新たな政権批判票を掘り起こす役割を果たせると強調した。 (宮尾幹成、清水俊介)




◆立ち位置

 「安倍政権は、世界のどこででも戦争のできる法律を成立させてしまった」

 小林氏は会見冒頭に読み上げた設立宣言で、安保法に真っ先に言及し、廃止を訴えた。安保法は安倍政権が成立・施行させたが、民進(当時は民主と維新)、共産、社民、生活各党は廃止法案を今国会に共同提出した。安保法が違憲との議論に火を付けた小林氏自身が出馬することで、安保法の廃止が参院選の争点として注目が高まりそうだ。

 自らの専門の憲法を巡っても、小林氏は「改正はいいが、改悪は駄目」という表現で、安倍政権による改憲の動きを批判した。

 安倍政権が「知る権利」を脅かす特定秘密保護法を成立させたことや、放送界への政治介入とも取れる圧力に触れ「言論統制を止めなくては駄目だ」と訴えた。野党側が一貫して問題視してきた点だ。

 原発は廃止を主張。沖縄県名護市辺野古(へのこ)への米軍新基地建設の中止も打ち出した。これらも野党側の主張に近い。政策的に「反安倍政権」の立ち位置は明確だ。

◆役割分担

 過去の国政選挙では、同じ主張を掲げる野党が個別に候補者を立て、共倒れになってきた。夏の参院選はどうなるのか。

 「国民怒りの声」は民進党を支持してきた人は民進党を、共産党の支持者は共産党を支持してほしいと明言。自分たちは「『どうせ政治は変わらない』と諦めて棄権してきた無党派層」をターゲットにすると説明する。

 安倍政権には投票したくないが、民進党にも共産党にも拒否感がある層の票を掘り起こす役割分担を目指しているとみられる。

 だが、「国民怒りの声」が棄権票を拾うのにとどまらず、これまで両党に入っていた政権批判票の一部が流出する可能性は否定できない。民進党幹部は「野党が分裂しているようなイメージを与えてしまう」と話した。

 民進党の長妻昭代表代行は九日の記者会見で「できる限り、連携しながらやっていく必要がある」と述べた。共産党の小池晃書記局長は「今の時点でコメントする中身はない」とだけ話した。

 小林節・慶大名誉教授の会見の要旨は次の通り。

 【冒頭発言】

 (安倍政権では)権力を一時的に託されただけの政治家が憲法を無視し、勝手に行動を始めた。安倍政権の暴走は止めたいが、いまだに民主党政権の失政をゆるせず、共産党に投票する気にもなれない多数の有権者の代弁者たらんとして、第三の旗を立てることにした。

 基本政策は(1)言論の自由回復(メディアへの不介入)(2)消費税再増税の延期と行財政改革(3)辺野古新基地建設の中止(4)環太平洋連携協定(TPP)不承認(5)原発廃止と新エネルギーへの転換(6)戦争法(安保法)廃止と関連予算の福祉・教育への転換、改悪労働法制の改正(7)憲法改悪の阻止。

 【質疑】

 -野党票を奪い合うのでは。

 「組織政党に勝つために裾野を広げるには、中間層の受け皿がなければいけない。投票率が上がる装置がないといけないと思い、苦肉の策でこの挙に出た」

 -参院選で改選一人区に候補者を出す予定は。

 「ない。お互いが納得できたら喜んで(他の野党系候補を)推薦する」

 -選挙資金は。

 「世論の支持なしにやってもしょうがない。クラウドファンディング(ネットを使った献金)で反応を試し、駄目だったらやめるぐらいの考えだ」

 -参院選の目標は。

 「野党全体で(改憲勢力に)三分の二を取らせないことが唯一の関心事だ」 (関口克己)

『なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか 』小林節著(新日本出版社 1,404円(税込)


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なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか
新日本出版社
2016-05-07
小林 節

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小林節 新日本出版社発行年月:2016年05月07日 ページ数:126p サイズ:単行本 ISBN:


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基本情報
発売日: 2016年05月07日頃
著者/編集: 小林節
出版社: 新日本出版社
サイズ: 単行本
ページ数: 126p
ISBNコード: 9784406060103

【内容情報】
立憲政治を取りもどすために!

【目次】
1 安倍政権は立憲主義を弁えていない
2 戦争法の恐ろしすぎる非常識
3 「平和大国」存亡の危機
4 われわれは王様を選んだわけではない
5 緊急事態条項を口実にした改憲の罠
6 「野党共闘」以外に道はない

【著者情報】
小林節(コバヤシセツ)
慶應義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士、名誉博士(オトゥゴンテンゲル大学(モンゴル))。1949年東京都生まれ。1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て、1989年慶大教授。北京大学招聘教授、ハーバード大学ケネディ・スクール・オブ・ガヴァメント研究員等を兼務したのち、2014年慶大名誉教授に就任

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