ネットで写真を売ってみた! 売れるヒントは「ニュース」「季節感」

ネットで写真を売ってみた! 売れるヒントは「ニュース」「季節感」
by 神田憲行
(更新 dot.asahi.com2016/8/18 16:00)

http://dot.asahi.com/asahicameranet/info/topics/2016081700253.html


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クリエイターごとに設定される「マイページ」の画面。何枚売れたのかすぐわかるようになっている


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自分がアップロードした写真の一覧も「マイページ」で確認できる。売れた枚数、アクセス数も確認できる。赤字で「販売NG」とあるのは、審査で却下されたもの


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初めて売れた「ベトナムコーヒー」の写真。ピクスタ用に撮ったのではなく、ただの観光旅行の記念スナップが「換金」できた


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セミナーのモデル写真もアップ。後ろ姿の撮影というアイデアはよかったつもりだが、右端にセットが写り込んでいてNG


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 アマチュアが撮影した写真を有料配信するサービス、ストックフォトが話題だ。『アサヒカメラ 6月号』で、インターネットを利用して急速に売り上げを伸ばしている会社、PIXTA(ピクスタ)で、記者が実際に写真を売ってみた。その結果は……?

■自分のストックに実はお宝がある?

 ピクスタにクリエイター登録をして、最初に審査に提出できるのは10枚に限られている。アップできるのは一定期間ごとで、限度枚数は販売実績などによって増えていく(増えない場合もある)。

 どんな写真がいいのか。ピクスタのコンテンツ部部長である岡洋介さんにヒントを聞くと、「ニュースで動きそうなもの」「季節感のあるもの」を挙げた。

 ニュースといっても殺人事件とかではなく、経済ニュースだ。そこでよく新聞に登場していた「マイナス金利」を考えることにした。といってもマイナス金利のような抽象的なものを写真に撮ることは難しい。具体的にマイナス金利で儲かりそうな会社はどこか。ネットで経済ニュースを探していくと、参考になりそうなのが株式の銘柄を勧める証券会社が出しているニュースだった。なるほど、ニュースで儲かりそうな会社を探すことは株を買う行為に近い。で、そのニュースによると「リース業界がいい」と勧めていた。なぜマイナス金利でリース業界が儲かるのかその仕組みはよくわからないが、別に株を買うワケじゃないのでそれでいいのだ。

 そこでリース業界の会社のHPを片っ端からのぞいていった。そこに私が撮るべき写真のヒントがあるはずだ。

 大手を見ると、自社ビルに……オフィスビル群の空撮で……これはプロの方を雇ってわざわざ撮り下ろされていますね。私ごときが入る隙間がない。そうやって順に下の企業に降りていくと、土木工事車両のリース会社があった。パワーショベルとかダンプカーですか……どこで撮ればいいのでしょうか。

 早々とニュースから探ることはあきらめた。でも考え方は間違っていないと思う(たぶん)。

 次に「季節もの」だが、これはアップするときの季節のものではいけない。私が初めて写真を出したのは2月だったが、だからといってバレンタインデー狙いでチョコレートの写真をアップしても、もう遅い。岡さんによると、「2カ月くらい先のもの」ということだった。

■まさかの展開! 2日目で1枚売れた

 そこでまず選んだのは「桜」の写真だ。お花見でどれだけお金が動くのかわからないが、自分のパソコンのハードディスクの中から過去に撮った桜の写真を探し出す。こういうとき写真が趣味だと「自分のためのストックフォト」が豊富で助かる。千鳥ケ淵の桜が見つかった。だがバックのお堀でボートに乗った人たちが写っていて、等倍にして確認すると、顔がはっきりわかるのでアウトだ。違うのをようやく1枚見つけた。

 そのほかに春休みの旅行を意識して海外で撮ったものや、あえて季節とは関係ないものも選んで10枚をアップした。それだけでは終わらない。1枚ずつ写真にタイトルを付けて、「タグ」も記入する。タグとはその写真のキーワードである。買う人は好みの写真をキーワード検索して見つけるから、なるべくその検索に引っかかるような工夫が要る。参考にするのは、同じような写真で売れているもの。たとえば桜なら自分でそのキーワードを検索して、「販売回数順」をクリックすればいい。その写真が何回見られたかアクセス数も表示される。xiangtaoさんによると「1千回超えたら相当売れてる写真」という。その写真のタグを参考にしていこう。1枚につきタグは50個まで付けられるので、35個以上は付けたい。

 アップロードしてから販売OKかNG(NO GOOD=販売不可)の審査結果はだいたい7営業日内に知らされる。

 結果3枚がNGとされた。理由は「ドット抜け」「画像が不鮮明」「技術面、内容のいずれかもしくは両方について、ストック素材としての利用が難しいと判断されました」だった。

 とはいえ販売許可が出た7枚のアクセス数が少しずつ伸びていくのを見るのは楽しい。自信があった写真がそれほど伸びず、「え、それ興味ありますか」みたいなのが人気だったりする。でもすぐ売れることを期待してはいけない。ピクスタの統計によると、最初の1枚が売れ出すのは平均で92枚登録してからとか。

 ところがなんと、登録して2日目に1枚が売れた! それがベトナムで撮影したコーヒーカップの写真である。ピクスタが開催しているセミナー講師である、同社トップクリエイターのxiangtaさんに、

「旅行パンフとかに使われたんですかね」

 と尋ねると、

「今コーヒーブームですから」

 あ、そういえば「サードウェーブコーヒー」などブームが来ていた。

「それと2月3月は売れるんです。企業が広告予算を消化しようとするから」

 ちなみに1枚売れての収入は、クリエイターの実績や販売方法によって異なるが、初めての人は通常は販売代金の22 .0%である。私の最初の1枚は安く売っても構わない販売方式を選んだので、収入は27円だった。

 わずかな金額だが、自分の写真にお金を払う価値があると認めてもらえたようで、ちょっとうれしくなった。

(取材・文/フリーライター・神田憲行)



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