人間とセックスするロボット、年内にも市場に?

人間とセックスするロボット、年内にも市場に?
(更新 dot.asahi.com2017/1/17 14:33)

https://dot.asahi.com/afp/2017011700142.html


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スペイン・マドリードで開催された人型ロボットの国際会議で、ロボットハンドに指を近付ける男性(2014年11月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/GERARD JULIEN


【AFP=時事】ロボットとセックスできる時代はすぐそこまで来ている──昨年末に英ロンドン(London)で開催された、人型ロボット(ヒューマノイド)との関係に関する倫理基準について話し合う国際会議で、ある専門家はこう語った。

 映画『エクス・マキナ』や米ドラマ「ウエストワールド」などを見ても分かるように、「セックスボット(sexbot)」と呼ばれるロボットのセックスパートナーは最近のSF作品では定番の題材だ。

 だが一部の専門家たちは、セックスボットはもはやSF世界の話ではないと考えている。今年中には、人間のセックスの相手をするようにプログラミングされた、金属とゴムと樹脂製のセックスボットが現実世界に登場するというのだ。 「セックスボットの第一号の誕生に伴い、ロボットとのセックスは2017年中には現実になる」と、人工知能(AI)の専門家デービッド・レビー(David Levy)氏はロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(Goldsmiths, University of London)で開催された「ロボットとの愛とセックスに関する国際会議」で語った。

 この会議では、物理的に離れた場所にいるカップルのキスの感覚を共有できる装置「キッセンジャー(Kissenger)」など、最新の大人の玩具もいくつか紹介された。  米カリフォルニア(California)州を拠点とする企業アビス・クリエーションズ(Abyss Creations)は今年、人間のように話したり動いたりするリアルさを売りにしたセックスボットを売り出すという。

 英イングランド(England)北東部サンダーランド大学(University of Sunderland)でコンピューターサイエンスを教えるリン・ホール(Lynne Hall)氏はこの会議で、ロボットとの「性交渉は素晴らしい体験」になり得ると主張した。「ロボットとのセックスには多くのメリットがある。病気に感染する心配がないので安全でもあり、主導権を握ることもできる」

 同氏は一方で、ロボットとのセックスが人間とのセックスに取って代わられることはないだろうとの考えを示している。

■「あなたならロボットを恋人にする?」

 一方、レビー氏は、論理的な展開として、次はロボットとの結婚も起こり得ると語った。「ロボットとのセックスが普通になるにつれて、ロボットとの結婚は非常に現実味を帯びてくるだろう」として、早くて2050年にはロボットとの結婚を考える人々も出てくるはずだと主張する。

 未来のロボットは「我慢強くて優しくて愛らしいものになる」とレビー氏は言う。「嫉妬や自慢、傲慢(ごうまん)、無礼な態度とは無縁だ。わざとプログラミングするなら別だが」「こうしたすべての性質を可能にするソフトウエアは数十年以内に開発される可能性が高い」  同氏はまた、近年は「ロボットとのセックスや愛を受け入れる人が増えている」と指摘した。

 しかし、今のところはまだ、多くの人々にとってヒューマノイドとの性的な関係は現実離れしたもののようだ。

シティ大学ロンドン(City University London)とマレーシアのイマジニアリング研究所(Imagineering Institute)が共同で行った試験的な調査で、セックスボットに愛情を感じ得るかなど、セックスボットの捉え方に関するアンケートを行ったところ、多くの人が人間がロボットに引き付けられる可能性はあるとの見方を示した。

 だが、シティ大学ロンドンでキッセンジャーの開発に携わった博士課程の学生、エマ・ヤン・ジャン(Emma Yann Zhang)氏によれば、「あなたならロボットを恋人にしますか?」という質問には大半の人が「ノー」と答えたという。  レビー氏が示唆するように人間とロボットとの愛を受け入れたとしても、いざ自分がロボットと付き合うかと言えば、そこまでの変化は当分起きそうにないとホール氏は言う。

 一方で、AIに大きな期待を寄せる人々は、今年のいつごろ新世代のセックスボットが市場に出るのかと熱い視線を送っている。

【翻訳編集】 AFPBB News

米国発のAI搭載セックスロボット“Roxxxy”の足りない実力とは
by 長倉克枝
(更新 dot.asahi.com2016/10/20 16:00)

https://dot.asahi.com/aera/2016101900244.html


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人工合成皮膚の肌を持ち、身長約170センチ、体重約54キロ。欧州と米国市場での販売を予定(写真:トゥルーコンパニオン社HP)


 2070年、ロボットとのセックスが普通になる──。英国の心理学者ヘレン・ドリスコル氏はそう予言している。

 今年1月、米国で開催されたアダルト関連の展示会で、米国のベンチャー企業「トゥルーコンパニオン社」が開発した女性型セックスロボット「Roxxxy(ロキシー)」がお披露目された。

 同社のウェブサイトによると、ロキシーは人工知能(AI)を備え、対話するといった人とのコミュニケーションができる。日本語にも対応可能だ。また、「大胆で社交的」「恥ずかしがり屋」といった性格も、自在に選ぶことができる。

 ラブドールと同様に性的欲求を満たすだけではなく、あたかも自分好みの恋人とコミュニケーションをとるような体験ができるというわけだ。

 ただし、AI研究者の筑波大学の大澤博隆助教は言う。

「今のAIの技術では、ロボットと違和感なくコミュニケーションをして感情移入したり共感したりすることは難しいかもしれません。そもそもセックスや恋愛はファンタジーで成立するもの。自分ならロキシーを買おうとは思わないですね」

●ロボット依存に注意

 ちなみに、ロキシーのお値段は9995ドル(約104万円)。いずれ価格が下がり誰でも手に入れることができるようになれば、ドリスコル氏の予言のようにロボットとのセックスは「普通」となるのか?

 ロボット倫理に詳しい名古屋大学の久木田水生准教授は言う。

「2070年と言わずもっと早く普通になってもおかしくないと思います。セックスロボットに限らず、情報技術の進歩によって対面や人との接触のわずらわしさを避けるようになってきた」

 対面ではなくオンラインのコミュニケーションが増えたのと同様に、人ではなくロボットとのセックスが増えてもおかしくないというわけだ。

「人との接触が減ると人への共感が育まれなくなるかもしれない。また技術が進めば人よりもロボットに対して共感や愛着を抱くようになり、それに依存する人がでてくるかもしれない。ただこの技術にはプラスの面も多々あるので、無闇に規制するのではなく影響を見ながら慎重に運用することが望まれます」(久木田准教授)

 海外ではセックスロボットには反対する人たちも少なくない。今後、セックスロボットが普及すると、人間や人間関係のあり方は見直されていくだろう。ただし、国内ではまだあまり議論にあがることはない。

「セックスロボットを通じて、人はセックスに何を求めるのかを考えるきっかけにしてみてもいいのではないでしょうか」(大澤助教)

(編集部・長倉克枝)

※AERA 2016年10月24日号

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