村主章枝独占告白「私がすべてを脱いだ理由」   ヌード撮影秘話

村主章枝独占告白「私がすべてを脱いだ理由」
ヌード撮影秘話
現代ビジネス2017年2月24日 週刊現代講談社

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51026


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「氷上のアクトレス」――人は彼女をそう称す。その表現力は、スケートへのひたむきな愛情と努力によって培われてきた。トップスケーターが次に挑戦した「ヌード」という表現。その真意を聞いた。

■スーパームーンの下で……

――暮れていく空。やがて夜の帳が下り、白く輝く大きな月が浮かぶ。68年ぶりといわれる超巨大スーパームーンが現われた昨年11月。満月の光に照らされながら、フィギュアスケーター・村主章枝は、美しい肢体をのびやかに躍らせた。

背景にかかる曲は、ベートーベンの「月光」。発売される初のヌード写真集『月光』(アンディ・チャオ撮影)には、そのドラマチックな一部始終が収められている。

「村主章枝写真集『月光』」 村主 章枝著(講談社 3,780円税込)


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商品基本情報
発売日: 2017年02月16日
著者/編集: 村主 章枝, アンディ チャオ
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 96p
ISBNコード: 9784062205016

【内容情報】(出版社より)
'02年のソルトレイクシティ、'06年のトリノと2大会のオリンピックに出場した、日本を代表するフィギュアスケーター・村主章枝。彼女がすべてをさらけ出した衝撃の「初フルヌード写真集」を発表!

舞台の地は、火山の離島、三宅島。広大な自然の中ですべてを脱ぎ去り、彼女の代表的なプログラム曲、ベートーヴェンの『月光』をテーマに撮影された。

見どころは、スーパームーンの日に、まさに「月光」のもとで撮影された、美しいフルヌード。鍛え上げられたしなやかな肉体を、ダイナミックかつ、幻想的に写し出している。また、アスリートではない、「素顔の村主章枝」の官能的な姿もカメラはとらえている。

撮影は昨年の11月、三宅島で行いました。気温は東京都心より暖かいくらいだったんですが、何せ、着ているものが薄かったり、そもそもなかったりだったので(笑)。撮影は、寒さとの戦いでしたね。

おまけに、初日に雨が降ってしまって……。私すごく雨女なんです。「ここまできて、満月が見られなかったら、私のせいだ」と心配しましたが、2日目は無事に晴れてホッとしました。

撮影時は、実際に音楽を流しながら踊りました。下が砂利で、海からの風を受けるということもあり、ポーズをとるのは氷の上よりかなり大変。それでも、大自然の中、肌から感じるものは競技場でのそれとはまったく違っていて、すごくいい「気」のようなものが受けとれたと思います。


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――村主にとって「月光」は、特別な曲である。'02年、ソルトレイクシティ冬季五輪のフリースケーティングで、彼女は「月光」のメロディーに乗せて情感あふれる演技を披露し、見事、5位に入賞。のちに「氷上の女優(アクトレス)」と評される村主の表現力が、開花した瞬間だった。

メロディーに深みがある……プログラムで滑る曲の候補として「月光」を最初に聴いたときの印象は、そんな感じでした。

そしてちょうどその頃、アメリカで9・11(アメリカ同時多発テロ)が起こったんです。世界が激しく動揺する中で、おこがましいようですが、暗闇を照らすひと筋の月の光のように、私の作品が誰かの救いになればと……。

実際、オリンピックで滑っているときは、「こう演じよう」という意識はなく、気持ちのままに身体が動いていた。社会情勢と自分自身が結びつき、かつてないほど思いを込めて滑ることができました。

その演技に対して多くの方から共感を寄せていただき、自分の人生の中でも「月光」は大きな意味を持つことになった。ですから、初めての写真集を作るにあたり、この曲をモチーフにしようというアイデアは自然と浮かび上がりました。

「月光」を本物の月の光の下で踊れる機会が訪れたこと、そしてそれを美しい写真にして残せたことに、すごく感謝しています。


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――父の仕事の関係で幼少時をアラスカで過ごした村主は、6歳でスケートを始め、10代前半から頭角を現した。全日本選手権を5度制覇し、ソルトレイクシティに続く'06年のトリノ大会では、金メダルの荒川静香に次いで4位に入賞。世界選手権の日本代表選手には、実に9度選ばれている。

25~26歳で引退するのが通例の中、村主の競技生活は33歳まで続いた。が、栄光の日々の陰には、人知れぬ苦闘があった。

■私の中の揺るぎない思い

フィギュアスケートは一見華やかな世界ですが、イメージとは裏腹に、競技生活を続けていくのはとても大変なことです。

いい演技をするのと同時に、選手にとっての課題は、活動の資金を確保すること。実は、フィギュアスケートは、宣伝広告の面ではすごく難しいスポーツなんです。

ゴルフやテニスのように、選手の衣装にスポンサー名を入れることができないし、競技時間も女子のショートプログラムは2分50秒、フリーは4分10秒と、ごく短い。

企業はそのあたりをシビアに判断します。そうすると、広告費はリンクの看板のほうに使われてしまう。今、これだけ人気になりましたが、実際のところ、スポンサーからの支援でやっていけるスケーターは、日本でも上位の3~4人だけでしょう。

私自身にも、その課題は常について回りました。とくに競技生活の終盤、思うように成績が残せなくなってからは、資金がいつ途絶えるか、その修羅場を、何度も首の皮一枚で乗り切ってきました。

'10年には、スポンサーが見つからなければ引退するしかない事態に追い込まれましたが、そのことを記者会見で話したら、会見後に複数の企業が名乗りを上げてくださいました。あのときは「正直に話してみるものだなぁ」と思いましたね(笑)。

――年齢による肉体的限界も迫る中、彼女は競技生活を続けた。そこには、常に揺るぎない、ひとつの〝目標〟があった。

'10年のバンクーバー、そして'14年のソチと、最後の最後までオリンピック出場にはこだわり続けました。トリノでは納得のいく演技ができたのに、メダルに届かなかった。

だからその後、「自分には何が足りなかったんだろう?」という自問自答が始まったのです。その答えがわかるには、もう一度オリンピックの舞台を経験しなければと思っていました。

しかし、ケガもあって、オリンピック選手の選考の参考にされる全日本選手権や、その手前の予選会で落ちてしまうようになった。膨大な時間と労力を費やしているのに結果がついてこないのは、本当に苦しかったです。

「もう引退したほうがいいんじゃないか」という周りからの声も、もちろん耳に届いていました。でも、リンクを下りようとは思わなかった。それは、私の求める「結果」というのが、オリンピックなどの大きな大会で成績を上げることではなかったからです。

私の目標は、とにかく「いい作品を世に送り出したい!」ということ。そこだけはいつでも、まったく揺らぐことはありませんでした。そして、そういった「思い」が強いことが自分らしさだと気付くことができました。


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Photo by GettyImages

■ヌードに抵抗はなかった

ただ、素晴らしい作品を滑る技術を身につけたら、今度はそれを作る側になりたいという思いも湧いてきた。ちょうどその頃から、若い選手の指導の依頼が来るようになりました。

日本スケート連盟の規定では、選手生活を続けながらの指導はできないので、'14年、そろそろ次のステップに移ろうということで、現役引退を決めたんです。

――現在は、振付師兼コーチとして10代の若い選手たちを指導しながら、芸能界という新しいフィールドにも挑戦している村主。その胸には、選手のときと変わらぬ目標が今も輝く。

日本とカナダを行き来して子どもたちを指導していますが、本当に大変です。私の振りを見て、そのまま完全にコピーできる子がいるかと思えば、音楽のカウントを取ってあげないとわからない子もいる。

「これならできるだろう」と思ったことが通じず、その場で新しいアイディアを次々提案して……。日々、その繰り返しですが、そのことは今、すごく作品作りの勉強になっています。

そして、作るという点では、写真集も同じだったんですよね。


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現役時代から作品のテーマ性にずっとこだわってきたので、この写真集にも、スケートのプログラム同様、強く訴えかけるものを込めたかった。ページをめくっていくことでストーリーが伝わるようなものにしたいと考えました。

カメラの前で演じてみると、ちょっとした指の角度や、光の具合で雰囲気が変わることがわかりました。メダリストでもない私にこうしたチャンスをいただけたことは、本当に光栄なこと。メディアでのお仕事は、表現活動のひとつとして、これからも取り組んでいきたいと思っています。

ヌードになったことについては……自分では「どうして驚かれているんだろう?」と、逆に驚いていますね(笑)。

幼少期から、海外での生活が長かったせいでしょうか。欧米では、何か主張したいことがあるときに人がヌードになるということはよくあるので、私自身もあまり抵抗は感じませんでした。

資金難で苦労したので、世間では「お金のために脱いだ」なんて言われることもあるようですが、ぜんぜん違います。

私にとってはスケートが、そしていい作品を作ることがすべて。ですから今回の写真集は、「ヌードの村主章枝」ではなく、写真という静止画の作品、その全体の表現として受け取っていただけたら、うれしいですね。


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[取材・文/大谷道子]

「週刊現代」2017年2月25日号より


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