『二子玉川酒場物語』 「バー・リバーサイド」吉村喜彦著(角川春樹事務所540円+税)

酒をめぐる物語
「バー・リバーサイド」吉村喜彦著(角川春樹事務所540円+税)
日刊ゲンダイ公開日:2019/02/22 06:00

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/247978


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 レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」といえば、「ギムレットには早すぎる」というセリフが有名。それを言ったテリー・レノックスが探偵のフィリップ・マーロウに開けたてのバーの効用を説く場面がある。

 店の中の空気はきれいで、なにもかもがピカピカ。そんな静かなバーで飲む最初の1杯。こんな素晴らしいものはない、と。

 本書の舞台である二子玉川の「バー・リバーサイド」にも、開けたて早々のバーを楽しみに、常連客がやってくる。

【あらすじ】
 
 多摩川沿いの堤にあるバー・リバーサイドはL字形のカウンターに7席という小さなバー。カウンターの向こうのガラスには広々とした川景色が見渡せる。

 マスターの川原草太は丸刈りに長身痩躯、京都の大学で原子核の研究に携わっていたという経歴を持つ。年齢不詳だが還暦を過ぎている。

 バーテンダーの新垣琉平は清潔感漂うイケメン。毎週土曜はいつもより10分早い4時50分に店を開ける。

 というのも、毎日午前1時までうどんを打ち、4時間足らずの睡眠で頑張っているうどん屋店主・井上が1週間の仕事を終えて酒を飲むのを楽しみにしているからだ。

 井上がまず注文するのはジン・トニック。次いでライ・ウイスキーのソーダ割り、アイリッシュ・ウイスキーのストレート。合間合間にマスターと井上が、時に新垣が、ちゃちゃを入れつつ四方山話を交わしていく……。

【読みどころ】

 その他、フリーライターの森、台湾整体師の周女史、食べ物雑誌の編集者のサッコ、伝説のバーテンダー・兼田老師といった面々がマスターとの会話を通してさまざまな酒を酌み交わす。話の流れに合わせて酒を変えていくマスターの手際が読む者を心地良く酔わせてくれる。  <石>


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